院生生活で失ったものはひとつだけ
先日、大学院を修了した。
大学院において得たものは数えきれず、仕事を辞めてここにきたことは1ミリも後悔していない。
しかし、揺るぎなく大きく失ってしまったものがあり、それについては残念に思う。
この2年間で、
視力が、かなり低下してしまったのだ。
これは2020年春にコロナ禍で入学し、コロナ禍で院生生活を送り、コロナ禍のなか修了したことと、関係がないとは考えがたい。
なぜなら、私のこの2年間の学びは紙もノートもほとんど使わず、論文も課題もPCで読み、PCで書き、授業もゼミもリモートで行われてきたからだ。
いや私だけでなく学生たちは、特に首都圏の大学に通っている人たちは同じような状況にあった。
視力の低下はもちろん、私の専門ではないが、これに関して誰かデータを集めてリサーチしてくれないかな、と思う。
よく見える世界が、ちょっと見えづらくなったことは本当に残念だ。
いや、視力ではない、思考力を用いたものを見る力は相当に鍛えられ、「ものごとをよく見る」ことはできるようになったのかもしれないけれども…