SEE Learning 教育者向けワークショップ
#note100本ノック
Day 88
先週末、慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催されたSEE Learning 教育者向けワークショップに参加。
日々の生活のなかで筋トレをするように、感情のコントロールもトレーニングするべきではないか?と問われ、確かに!と全力で肯く。
自分の感情がコントロールできないがために、パフォーマンスが落ちることってあるよね。
日本ではSELになじみがある方が多いかと思うが、SEEはSEL 2.0とも称されており、注意と気づきのトレーニングや、コンパッションの科学的アプローチ、トラウマに配慮し、レジリエンスに基づく実践などが大きな特徴だ。
というか、長年教壇に立ちながら、あるいは自分が生きづらいと感じるときなどに得てきた言語化できなかった気づきなどなどが、理論やスキルとして体系化されていることに驚く。とうとう出会ってしまった、そんな印象だ。
9 components
SEE Learningには、9つからなるフレームワーク があり、個人、社会、システムという3つの縦軸それぞれが、気づき(Awareness)、思いやり(Compassion)、関わり(Engagement)という3つの横軸も持つ。
個人の軸には、注意と自己認識、自分への思いやり(セルフコンパッション)、自己認識。
社会の軸には、他者との関係性への気づき、他者への思いやり、人間関係のスキル。
システムの軸には、相互依存性の理解、共通する人間性の理解、コミュニティへの関わり・世界への関わり。
これらを教室でどう育むかについて考えたのだが、わたしは自分が大学で行っている英語教育がまさに個人の軸の3つを順に促そうとしていることに気づき、驚く。
情動のコントロール
2日間にわたって、上記のような気づきを重ね、またその気づきをペアやグループ、全体にシェアし、マインドフルに対話を重ね学びを得ていく。
こういう土日カンヅメみたいな研修に参加すると、気力体力を使い果たして…でも頭だけは冴え渡ってしまい、あまり心地よくない眠れない夜を迎えることも多いのだが、
今回は不思議なことに、心地よい疲れとともにあっという間に眠ってしまった。これは、ワークショップを通して情動のコントロールを意識し続けた成果なのかもしれない。
システムと流れ
このワークショップである概念を得た。数日を経たあとも、わたしにいちばん効いていると思われるのが、最後のワークで得たこちらの概念。
日常に起こる憂鬱や感情が落ち込むようなできごと。
たいてい些細なことで、あとから振り返ると、なぜそんなに悩んだのかと思うようなできごとってある。そんなことに出会うと、ふとこの概念が頭に浮かぶようになってしまった。
SEE Learningのワークでコントロールする術も習ったのだが、それより何より、これが自分には効く。
このことばでハッと我にかえり、あっという間にローゾーンからOKゾーンに戻れるようになってしまった。これぞ、情動のコントロール、と感動すら覚える。
自分に起きる些末なことなんて宇宙からしたら塵、大きな歴史の流れのなかでは一瞬にも満たない。
これだけでも、自分の毎日にはほんとうに大きな収穫。成果を噛みしめながらSEE Leraningを教育に持ち込むことを考えていこうと思う。