子供が英語教室を辞めて感じた、親の学び。

小学1年生の息子が年中さんから習っていた英語教室を辞めました。

本人は年長さんの時から辞めたがっていたのに、なぜ辞めたいのか真剣に向き合うことをせず、英語はやっていればそのうちできるようになるものだと思い込み(私も夫も英語×)、騙し騙し続けていました。

ところが1年生になった5月ごろ、英語の先生から「最近本人のやる気スイッチが入らずレッスンの半分程度しか教室にいられない状態が続いている」と連絡がありました。

わたしは小学校生活が始まったばかりで疲れているだろうし、英語の先生は小さい時から見ていただいている先生だから甘えてしまっているんだろうと軽く考え、ご迷惑をおかけしていることはお詫び&感謝しつつ、今後も続けさせていきたい意向を伝えました。

6月になり、その後の様子を聞くと、45分レッスン5分休憩して30分復習の時間、というサイクルのうち45分のレッスンだけ頑張ろうと約束をしてそれは守れているとのこと。

先生がそのやり方でも良いと認めてくださるのなら、親としてはそれで構わないと伝えました。

グループレッスンなのに細かく見てくださり感謝すると同時に、でもやる気スイッチが入らないと言われても、それって親の役目なのか?先生の最大の役割なのでは?なんて思ったりもして。

そして7月、また先生から話がしたいと連絡がありました。

ここで初めて子供に英語教室の何が嫌なのかしっかりと向き合うことを始めました。本当遅いですよね、反省しています。

そこで子供が全くクラスのレッスンに追いつけていないこと、英語の理解が全く進んでいなかったことに気がつきました。

教室で習ってくる英語の歌をいつも口ずさんでいたり、数字や曜日、知っているもののの単語なんかは英語で出てくる機会も多かったし、街で見かける英語を見ると意味はわからなくても声に出して読む姿もありました。

まだ小さいから意味はわからなくても英語に親しんでいるならそれで良いのだろう、先生も日本語と同じく今はインプットの時間だと言っていたし、と、理解が進んでいないことを全く気にしていませんでした。

でもあまりにもレッスン内容と本人の理解が乖離してしまっていて、訳のわからない話をただただ座らされて聞かされている時間が苦痛でたまらなくなってしまっていたんだと、この時まで気が付きませんでした。

このままでは英語そのものが嫌いになってしまうのではないか、先生にもご迷惑をおかけし続けているし、クラスの他の子供たちにも悪い影響を与えたらいけないし、と、いよいよ辞める決断をしました。

最近の先生は習い事に関わらず、園でも学校でも、どの先生も子供の良いところをたくさん見つけて褒めてくれます。

でも、課題についてはあまり教えてくれません。こちらから家庭で感じる課題をぶつけても、まだまだこれからですよとか、外でしっかり頑張ってお家では甘えられるというのは理想的な環境ですよとか、ほとんどお母さん気にし過ぎです!と言われるようなことばかり。

英語に関しても、先生が英語の発音がとても上手、英語の質問に英語で答えられる力がついている、など英語そのものに対する課題は無いようにおっしゃっていたので、そこに関しては気にも止めていませんでした。

まだ子供が自分の意見や意思をしっかり伝えたり状況や理由を説明したりすることがうまくできない低年齢のうちは、習い事って難しいなとやっと気が付きました。

英語はわたしも夫も身につけたかったと後悔していることNo.1で、その思いを子供に押し付けすぎていたのかもしれません。

早くからやっておけば楽だから、わたしたちもこんな教育受けたかった!子供の将来のため、なんてどれもこれも子供の立場に立った考え方じゃないですよね。

勝手に期待をかけて、できない辞めたいと言っても許さないなんて、わたしも子供の頃すごく嫌だと思っていたことだったのに。

それに「ここまでやったのにもったいない」「ここからなのに!」という親の勝手な感情。これが1番辞められなかった理由です。

辞めたいと本人は1年も前から思っていたのに親が決断できないために具体的な解決策もないまま1年も続けさせられて、本当に悪いことをしたと反省の繰り返しです。

そしてこの経験を生かして今後の子供との向き合い方もよく考えなくてはいけないと学びました。

特に強く感じているのは「子供のために」という気持ちは捨てようということ。

子供のためになっているのかは子供が決めることだし、もしそれが子供のためと思って仕方なく(嫌々ながら)親がしてあげているという感情になってしまっているなら特に。すぐに辞めるべきだと。

私がしたいことをする。子供に対しても。

と言うと少し極端に聞こえる気もしますが、自分が子供の頃親に感じたことなんかも振り返りながら、またひとつママとしての小さなアップデートをしたいです。

「こうでなければいけない」から卒業を。


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