ワタシと夫と膵がんと　プロローグ

「ごめんな。こんな病気になって。俺なんかと結婚しなければよかったのにな。ごめんな・・・」

そう言いながら夫は泣いた。

「・・・・・・」

ワタシも泣いた。

抱き合って泣いた。

夫の涙は、

後にも先にもその時だけだった。

夫は47歳、ある時突然

すい臓に腫瘍がみつかった。

診断は

膵がん　ステージⅡｂ

どんな検査にも、どんな治療にも

弱音を吐かず

じっと苦しみに耐え

医師として

父として

夫として

戦い続けるカレの雄姿を

ワタシは残したいと思う。

ワタシの記録が

多くの膵がん患者さんや、そのご家族の目にとまり

闘病の支えになりますように。

そして、

膵がんが広く認知され

多くの人の予防活動の参考になりますように。

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この度、発症から5年弱をむかえることができました。
このタイミングで
今まで無料で発信してまいりましたが
有料マガジンへと移行させていただきました。
夫を、私たち家族を応援くださった皆様には
感謝の言葉以外見つかりません。

5年弱たったからと言って
この先安泰というわけではありませんが。
巡り巡っていただいたご縁を
つないで頂いた命を大切にしていきたいと思っております。

今後の経過もこちらのマガジンで不定期ですが発信してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。