ひとつの軸だけで考えない。
NDCAカンファレンスの参加報告聞いて、めちゃくちゃ腑に落ちた考え方があった。
メンタルヘルスについて考えるとき、
「メンタルが病気かどうかと、元気かどうかとの二軸がある」
という話。
いつも、メンタル病んでいるか、そうでないか、という2極の判断しかないのがもやっとしてたから。
極端にいうと、病気かどうかだけのジャッジだったら、病気でなければ、元気なのと同等の扱いになってしまう。
でも、病気になるのって、つかれてるのとかストレスとかで徐々に病気に近い状態になったりするよね?
病気かそうでないかの2つでなくて、グラデーションがあるし、そのグラデーションの間の区別ってできない。
病気か病気じゃないか、ってだけだったら、病む手前の状態ってケアされなくなってしまって問題じゃないのかな?と思っていた。
その、病気でなくても元気でないところをケアできたら、病気にならなくてすむ場合がきっとある。
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病気かどうか、ってだけの観点だと、病気で元気じゃない、病気じゃないなら元気、みたいなことになるよね?
でも人ってそんなにかんたんにわけられなくて、もっと複雑だ。
「病気かどうかと、元気かどうかとの二軸」というのだと、病気だけど元気、病気じゃないけど元気じゃない、っていう象限がある。
病気じゃないけど元気じゃない、って領域があるとわかれば、その領域に適切なケアがしやすくなる。
病気じゃないから、と、元気な人と同じだったらしんどくなる範囲を、元気ではないから負荷を下げたり休みを増やしたりできる。
病気にならないように、病気でなくて元気、に回復できるように、対応していくことができる。
病気だけど元気、って領域を認識されたら、病気だからと過剰な配慮されてしまうのを避けることができる。
病気で気をつけないといけないことさえケアすれば、仕事も生活もほかの人とあまり変わりなくできたりもするよね?
そういう風に、いろんな軸で多角的に見れたら、もっと多様な対応やケアができると思うし、多様な働き方やくらしがしやすくなると思う。
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話を聞いたのはメンタルヘルスについてだったけど、これは心だけでなくて身体についても同じではないかと思った。
というか、人の心や身体だけでなく、だいたいのものごとについて同じようなものなのではないかと思う。
たとえば「いいか悪いか」みたいな2極で語るのは、わかりやすくて楽なんだけど、ほんとはもっと多層で複雑で、その部分を見ないと本質はわからなくなる。
いろんなことについて、2極でなくて、もっと多様な視点で多角的に見れるといいよね。
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参加報告聞いての全体感想。
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