自分でつくって食べるのが楽しめない。
さっき、友達が書いてた記事を読んで、自分でつくったケーキの話で、
「食べるの楽しみ」
って書いているのを見て、衝撃を受けた。
という、衝撃を受けた自分にもびっくりした。
私は、結構お菓子とかつくるの好きだし、お菓子つくるのも日々料理するのもさくさくとそこそこ楽しんでできている気がするのだけど、自分でつくったものを食べるのが楽しみ、って、思ったことがなかったのだった。
小さいころとかは覚えてないだけかもしれないけど、記憶のある範囲では、食べるの楽しみっていうのは、自分でつくるものには思ってない。
つくるの楽しみ、っていうのはあるし、人がつくったのとかお店のとか、おいしそうと思って食べるの楽しみになることはあるけど。
食べるの楽しみ、って思えるのいいなぁ!!って思って、そういう風に思えたことがないのがちょっとさみしくなった。
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食べることに興味がないわけではない。むしろ人一倍あるほうだと思う。
というか、あまりたくさん食べれない、って言うと、そんなに食べることに興味なさそうと思われて、ご飯適当にすませる?って感じになったりするけど、たくさん食べないから余計に無駄に食べたくなくて、好きなものかおいしいものが食べたいわけ。
楽しすぎたり酔っぱらったりなんかテンションあがってたらキャパ超えて食べてるし、続けてたくさん食べるとしんどいだけで、食べるのが苦手とかではない。
適当なものを食べるよりは、多少お金かけてでもおいしいものを選びたいし、楽でいまいちなものを食べるよりは自分でつくっても好みの味がいい。
なんだけど、好みのものをつくるはずなのに、自分でつくったものを楽しみって思ったことがないのだった。
自分でつくってたら味も想像つくし、つくったことあるものだったら味もわかるし、楽しみ甲斐がないというか。
想像の余地とか、未知のおもしろさがない。
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そういう意味では、お菓子でも料理でもつくるのは結構好きだけど、
「つくったことがないものを試してみたい」
「おもしろそうな組み合わせを試してみたい」
っていうような、新規性の楽しさだったり、
「今ある材料で今食べたい気分のものをつくるには」
「買い足ししないでお菓子つくるには」
「複数のものを効率よくつくるには」
っていう工夫の余地があるようなのが楽しくて、
「いかにおいしくて好みのレシピをつくれるか」
みたいなこだわりはまったくもてない。
つくっている過程は楽しめるけど、おいしくするためにがんばったりするのがない。
いい感じにつくれるかな、思うようにつくれるかな、っていうのはちょっとわくわくするけど(慣れないうちとかは)、おいしくなるかな、ってわくわくはないかもしれない。
食べることにたいしての興味の深さの問題なのか、自分でつくるものにたいしての興味の問題なのか、どっちもなのかわからないけど。
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どっちにしろ、楽しんだら楽しそうなのを楽しめていないのは、ちょっとつまらないしもったいない気がして、ちょっとさみしい気持ちになったのでした。
そう思いながら、またお菓子つくっているところだし、いつも何をどうつくろうかなぁと楽しく考えているはずなんだけどなぁ、味見したりするのも楽しんだけどなぁ、と思って、つくったあとで楽しみにならないのが不思議な気分。
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