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話し合うときに説得しない。

違う意見が出てきたとき、話し合いをして決めよう、ってなったりする。
そういうときに、「話し合う」はずなのに、「話し合いでどう相手を説得しようか」「どう言えば相手が納得してくれるか」って考える人、いるよね?

それって、話し合いをしているようで、「話し合い」はしていないと思う。
自分の言いたいことしか考えてないじゃん?
お互いさまかもしれないけども。

「どうやって説得しようか」って考えているとき、相手が話をしていても、聞いていないと思う。

聞いてるよ?言ってることわかってるよ?って思うかもしれないし、ちゃんと話終わるの待ってるよ?って思うかもしれないけど。

説得したい!なんとかしたい!ってことにばっかり頭がいって、自分がどう説明したらいいかってことばっかり考えてない?
相手の話のどこをつかまえて、反論したり懐柔したりしようかと考えてない?

その場合、話を言葉として聞いてはいても、相手のことを聴こうとしていないよね?
相手のことを理解しようと聴くのとは全然違う。
本を読んでるときにたいして内容理解しないまま文字面追ってるのと一緒じゃん?

一方が、もしくは双方が、相手のことを聴かないで自分の話ばっかり考えていたら、「話してる」けど「話し合い」じゃない。

ボールを受け止めて投げ返すのでなく、お互いボールを投げっぱなし(もしくはひとりが受け取って投げ返して投げっぱなし)になってるよね。
キャッチボールになってない。

説得したくてどんどん言葉を重ねるのは、相手が相手のボールを投げてこなくなるまで、自分のボールをどんどん投げつけるみたいな感じ。

自分の話したいことばっかり考えて、相手のことを聴けていないとき、相手はボールを受け取られてないことには気づくと思う。
受け取られてないなら、投げる気がなくなったり、投げやりに投げたくなったりするし、受け取ってくれないのに受け取りたくなくなると思う。そうやって、ますます「話し合い」はできなくなる。

だから、「話し合う」のであれば、「説得したい」って気持ちは横に置いて、まず相手のことを聴いてみる。

ボールを投げてもらって、受け取って、投げ返す。
ていねいに受け取って投げ返していたら、相手も受け取りやすくなるものだと思う。

そうは言っても、どうしても自分の意見で進めたくて説得したいときっていうのもあるだろうけど。
でもそれでも、いったん相手のボールを受け取る。相手のことをちゃんと聞く。
(聞いてるって形をとればいいんでしょ、ではなくて、しっかり耳を傾ける。)

少なくとも、聞く気がないまま自分の考えを通そうとするより、相手の話も聞いて話し合いをしようとしている方が、相手も聞こうとしてくれるし、納得してもらいやすくなると思う。
一分一秒を争うのではないなら、まず聴いてみて、それから説得するのでも困らないよね?

相手のことを聴きたいときもそうでないときも、まず聴いてみるってしてみたらいいと思うのだ。

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