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それはあなたが決めることじゃない。

自分でいろいろ考えて試行錯誤してやってきた、っていうマネージャーが、部下が自分でやってみていることに口出したり、部下が決めたことを修正させたりするのとか。

自分でなんでもどんどん決めて進めていく感じの方が、お子さんがどれくらいのことを想定して決められるか心配していたり、何かアドバイスすべきかを悩んでいたりするのとか。

自分で考えて動いたり決めたりすることのよさを知っているのに、自分で決めるべきだとわかってるのに、人が決めるのを待っていられなかったり、どう決めるか気になったり、アドバイスしたくなったりするのだな、というのが、おもしろいなぁと思う。

自分で考えて動いて決めてきたからこそ、自分なりのセオリーとかノウハウとかもあって、なかなか動きが見えなかったり、自分ならこうするかなって考えていたのと違ったりすると、ちゃんとやってる?できてる?って不安になるのかもしれないな、とも思うけど。
でもきっと、その人たちも、自分で考えてうまく行かなかったり苦労したりもしながら、自分のやり方を見つけてきたと思うのだ。

「自分だったらこうするんだけど」って言ってたり、「自分ならどうするかな」って言ってたりもしてたけど、その部下の方やお子さんとかは、自分じゃないから。
あなたがそれを考えなくていい。あなたが決めることじゃない。

相手のことを心配してるから、よりよい選択をしてほしいと望んでるから、何かしてあげたい気持ちもわかる。

でも、心配なら余計に、自分がフォローできる間に思いっきり任せてみて、めっちゃ困ったりうまくいかなかったりって経験もさせてみたらいいんじゃないかと思う。
教えてほしいと言われたら情報提供したりとか、頼ってきたときにサポートしたりとか、困ったときに何か自分ができることをできたらよくない?
そうやってちょっとずつ、相手が自分でできるようになった方がその人のためになるんじゃない?

極端な話をするなら、ずっとアドバイスして考えてあげて決めてあげておいて、いきなり梯子を外される方が、相手にとってはつらくない?
梯子を外すつもりはなくても、いつ自分がいなくなるか関われなくなるかわからないから。

あと、ほんとに大事だと思うのが、自分にとってのベストな選択は、相手にとってベストかどうかはわからないということ。
自分じゃないし、自分が似たような状況で考えて決めたときとまったく同じ状況や環境や時代じゃない。
同じ仕事をするなら、ベストな選択肢は同じように感じるけども、自分と資質や経験やスキルなども違うはずで、まわりの人や関係性も違うはず。

そんな中で、相手のために自分が考えてみたり決めさせるようにアドバイスしたりってどう思う?

大事な相手だからちょっとでも助けたいって気持ちもわかるけど、大事な相手だからこそ、その人がその人なりの選択ができるようにその人らしく決められるように、そのためのサポートができるといいよね。

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