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診断ツールを使うなら。

会社の中で評価されたりチェックされたりするスキルって、技術的な知識やスキルとか、業務遂行においての知識やスキルとかに偏っている気がする。
実際に仕事をするには、そういう技術などだけでない、いわゆるポータブルスキルを使うことが多いのに。

強みを考えるのにも、技術的な知識やスキルだけでなく、ポータブルスキルを合わせてどのように使えるか、どのように仕事を進められるか、などが大事だと思う。

そういう点から、「ポータブルスキル」という概念が定義されたのはすごいいいと思う。
特化した技術などはあまりないけども仕事ではいろんなことができるというような人の、スキルや強みを見えやすくできるから。
ポータブルスキルというものがあると認知されていることで、名前もない仕事やスキルを取り上げることができる。

厚労省でつくられている「ポータブルスキル見える化ツール」を実際に試してみたけども、試した感想としては、これはあくまでも考えるきっかけなんだなということ。
診断ツールなどはたいていそういうものだとも思うけど。

診断結果をそのまま受け入れなくてもいいし、なんだかなぁと思っても違うと思ってもそれでいい。
で、自分はほんとはどうなんだろう?自分ではどう感じているだろう?って考えることが大事だと思う。

そもそも、このツールで示されるポータブルスキルだけが、すべてのポータブルスキルではないと思う。
仕事の進め方(組織の中での業務で、業務範囲が明確な感じの状況が想定となってそう)と、人との関わり方(それも仕事を一緒にする側の人との関わり方でお客様とかは想定されてなさそう)の部分のポータブルスキルが診断されるけど、それ以外のポータブルスキルもあると思うし。
今はいろんな仕事が増えているし、仕事の仕方も変わってきているから、その状況にあうポータブルスキルも出てくるだろうとも思う。

だから、こういう観点でポータブルスキルというものを見つけられるんだな、と知れて、自分なりのポータブルを探せたらいいのではないかと思う。

「ポータブルスキル見える化ツール」は、スキルの持ち点を配分する方式なのもあって、なんとなくどんどん点を積み上げたりができなくて、自分なりに考えて配分していくことになる。多分それは、人によって考え方が違うと思う。
このツールに限らず、項目や設問をどう解釈したり判断したりするかも人によって変わるよね。

そういうのもあって、特に、診断結果よりも、その考えたプロセスが大事なように思う。
なんでここを高くしたのか、低くしたのか、どういう経験からそれらが高かったり低かったりと判断したのか。
診断結果を見てどう感じたか、それはなぜなのか。
みたいなところ。

そして、そういう、考え方や感じたことから、その人の価値観とか背景とかが見えてきたりもする。

そんな風に、数値で見える結果ではない部分を、考えたり掘り下げたりして、自分を知っていくこと。
それが大事だと思うし、そういうのをひとりで掘り下げるのが難しいときのために、キャリアコンサルタントなどがいるのだと思う。

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