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信頼して任せるなら任せきること。

部下などを育成するために、指示したことをやるのではなくて、方針や目標は握った上である程度任せてみる、というやり方をすることは多いと思う。

でも、任せる、と言いつつも、「任せる風」になってるのをよく見かける。

何か必要なことをできるようになってほしいとか、もっとできそうだから成長してほしいとか、そういうとき。
新しいことやはじめてやることなどを、やらせてみたい、チャレンジさせたい、などと言って、担当にしたり、任せてみたりする。

それはいいことだと思うんだよね。
任された人の希望に沿ってなくても、試しにやってみてもらうのはいいと思う。
今、キャリア自律とか言って、本人の意向に沿うような配置や役割でアサインしようとする場合もあるけど、希望されていない、ちょっと背伸びしたりちょっとずれたりするところに、伸びる可能性ってめちゃくちゃあると思うから。

で、任せたりして挑戦させるのはいいけど、その目的はなんなのか?
・自分で考えながら進められるようにする
・はじめてのことを体験して学ぶ、身につける
とかじゃないの?

それは、自分でやってみて、試行錯誤したり、うまくいかなくて悩んだり、思うとおりになって成功体験を積んだり、そういうことを体験しながら学んでできるようになっていくことだと思う。

でも、任せておいて、途中で口出ししたりして、思うように軌道修正させようとしたりコントロールしようとしたりしているように見える人も多い。


任せると言いつつ、口出ししたりアドバイスしたりするのは、任せたことを失敗させたくないからだと思う。
それは、任せた人が、その任せたことも含めてプロジェクトなどを失敗させたくないというのと、任せた相手に成功体験を積ませたいというのがあるだろう。

失敗させたくない、という気持ちはわかる。
でも、失敗させたくなくて、何か問題になりそうな芽があると先に摘んでしまっていたら、いろんな経験を奪ってしまう。
失敗する経験、どうしたらいいかわからなくて悩む経験、試行錯誤する経験、悩みながらも決めていく経験、自分で考えて成功した経験、などなど。

もちろん、教わったり導かれたりしたことをなぞりながらでも、得られるものはあるのだけど、自分の力で体験して得られるものとの差は大きい。

だから、任せてみるなら、信じてまるっと任せてみたらいいと思う。
任せてみて何かをつかんでほしいなら、なおさら任せて見守るのがいい。

信頼して任せるのだから、プロセスも結果もまるごと相手に任せてみるといいと思う。

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