社内副業と社外副業っていうネーミングがどうなの?って話。
全然別物だと思うんですよ。
当たり前だけど。
社内でやるのか、社外でやるのか、っていう違いだけでなく、根本的に違う。
なのに、なんか、類似の制度で類似の内容みたいにとらえてる人が多そうで。
「社内副業」「社内副業」っていうネーミングのせいではないかと思ってしまう。
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勤務先に、社内副業と社外副業の制度があるのです。
「社外副業」が、いわゆる一般的な「副業」で、他社や自営業や個人事業主などとして仕事をするもの。キャリアのためや家業のためなどに、とあるけども、上司や部署長や人事がOKすればできるような感じ。内容が常識の範囲内で、労務系の懸念をクリアできたらとおるのではないかと思う。
「社内副業」は、大きく2パターンかなと思う。
ひとつは、人手の足りないが雇用増やすほどでもない(もしくは余裕がない)部署と、その部署の業務を試したい人やってみたい人とのマッチング。新規事業部とかに多くて、新しいことやりたいような方が応募しているイメージ。異動したいから様子見とか、異動したいけど募集はしていなくてそれでもやれるならっていう場合もあるかも。
もうひとつは、社内のイベントなどのサポートスタッフなど。これは、仕事以外のやりがいあることしたい人とかが多いのかな。あと、イベントでお世話になったから次は自分がサポートを、とか。
(あと、社内起業プロジェクト参加自体も社外副業扱いになる。これは後者とも違うパターンかも?)
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で、なんだかなと思ったのは、社外副業を社内副業の延長みたいに考えてる人が多そうだなと感じたこと。
キャリアデザイン研修で、中堅~シニアの方向けの研修とか、シニアの方向けの研修とかで、今後やりたいこととかやってみたいこととかを考えるワークがあったりするのだけど、そこで
「いずれは社外副業とか起業とかしたいけど、まずは社内副業から」
「今社内副業はやってみているので、次は社外副業かな」
というような声が多くて。
いやいや、それ、続きじゃないからさ!と思ったわけ。
もちろん、まったくつながらないとまでは思わない。社内副業でスキルアップした技術で社外副業を考えるというのもできるし、社外副業をしながらやりがいを見つけて社外副業をとなる場合もあるのだろうし。
(人事としてはそういうステップとしてつなげて考えているのかもとは思わなくもない。)
だけど、「スキル」とか「やりがい」というポイントでつなげられるっていうだけで、延長上にあるものではないじゃない?
社内は社内の、社外は社外の、それぞれ生かし方や必要な知識経験スキルがある。
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というか、根本的に違うところ。
社内副業は「仕事がある」「人手がほしい」ところに応募するもので、同じところに応募する人がライバルで落ちるかもしれないけど、とおったら必ず仕事がある。給与内だから必ずお金が入る。成果出したからって大きく収入あがったりはしないけど。
社外副業は「仕事をつくる」「仕事をとる」からはじまる。同業だけでなく市場のいろんな商品サービスがライバルになりうるし、副業はじめたからって仕事が降ってくるわけでも落ちてるわけでもない。お金になるとも限らない。成果次第で収入あげることはできるけど。
だから、副業や起業めざしてて、すでにやりたいこととか使いたいスキルとかがあるのなら、社内副業はステップにならないと思うのだ。やらなければならない、学ばなければならないのは、仕事をつくったりとったりするためのことだったり、お金の処理だったり、普段会社がやってくれている部分。起業するなら事業の立て方とか考え方とかそういうのも。
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そうやって全く違う性質のものなのに、似たような名前で同類っぽくして、キャリアデザインするための手段として同じように案内したりするのはどうなんだ?って思う。
同じような感じって誤解しそうで。
全然違うものは全然違うように、それがわかるようなネーミングにするのが親切じゃないの?って思って。
少なくとも、違いがわかるような説明をするべきじゃないの?って思うのだ。
(わかる人はわかるから問題ないし、わからない人はそれまででその程度、なのかもしれないけどね。)