
できるかでなくやるだけ。
自分の力で生きていけるということは、自己効力感や自信になると思う。
その、自己効力感とか自信って、経済的に大丈夫っていうだけでなくて、こつこつと日々を積み重ねていっていることでの、自分に対する安心感というか、いろんなことが自分でなんとかできそうな感じ、とかもあるのではないかと思っている。
で、それは、自分の力でなんとかできそうだから自立できた、というのではなく、自立するようにしたからなんとかできるようになったのではないかと思う。
*
たとえば、息子の場合だったら、一人暮らししないで家にいたまま、自分が暮らせるだけのバイト代を稼ぐってできなかったのではないかと思う。
そこまでやらなくても生きていけるから。
娘の場合だったら(大学進学前にも一人暮らしをしてみたりしていた)、家にいたまま部屋を片付けたり掃除したりはしないままだったと思う。
自分がお金出して住んでいる部屋ではないから。
自分がやるものだ、自分でやらないといけない、って思うから、やるようになる。
もともと、できないのではなくて、やったことがない、やらなくても大丈夫だからやろうとしない、ってだけなのだと思う。
だから、自分がやるべき状況になればできる。
それは、うちの子たちがもともとできるから、って話ではない。
別に何もしなくてももとからできたわけでもなく、最初からうまくできてるわけでもなく、自分なりに試したりしながらできるようになっていることも多いはず。
きっと、誰でも同じだと思うんだよね。
やってみたらできるのに、やる機会がないだけ。
やったらできるかもしれないのに、うまくできないかもしれないからやってみないだけ。
*
環境が人を変える、というけども、ほんとにそうだと思う。
やってみる機会がある、でなく、やるものだ、ってなれば、なんとかなっていく。
そういうことは多いと思う。
慣れない仕事を依頼されても、しばらくしたらできるようになったりするじゃん?
マネージャーは向いてないからやりたくない、って人が、昇進したらなんだかんだとマネージャー職に慣れていったりするし。
子育てなんか無理、って言ってた人が、子供が産まれたらしっかり育てていたりする。
自分がやるしかないならできるようになる、というより、「あたりまえに自分がやるものだ」となるとあたりまえにやるのだと思う。
できるかどうか言う暇なく、やることだからやる。
やってれば、次第にできるようになる。
そういうもの。
*
だから、子供とか部下とか、誰かに何かをできるようになってほしいなら、その人がやるものだ、って状況にしてみたらいいのだと思う。
自分ができるかどうかでやることを迷うなら、やるしかない状況になってみたらいいと思う。
そうやって可能性を広げていけるといいよね。
*
ライティング・ライフ・プロジェクト2025年2月期募集準備中です。
お問い合わせなどはこちらからどうぞ。