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ふたつのアルプスが見える街(伊那市)

長野県伊那市で暮らし始めて、丸4年が経った。
東に赤石山脈(南アルプス)、西に木曽山脈(中央アルプス)が聳えるこの谷間の街では、ふたつの山脈とともにある風景を日常生活の延長線上で楽しむことができる。
伊那市というより、辰野町から飯田市までに至る「伊那谷」として考えると、これほど高低差のあるダイナミックな自然に囲まれた地域は、ほかにないのでは?
4年経っても、この景色に飽きることはない。飽きるどころか、日を重ねるごとに感慨は増すばかり。
街から山を見上げて山を想い、山から街を見下ろして街を想う。
そんな繰り返しを温冷浴のように味わいながら、5年目の日々を送っている。

伊那市駅周辺の商店街から見た中央アルプス。左奥の白い山が木曽駒ヶ岳。
木曽駒ヶ岳の山頂付近に形成された千畳敷カールから伊那谷を見下ろす。
同じく伊那市駅周辺から見た、南アルプスの女王・仙丈ヶ岳。
仙丈ヶ岳の山頂付近から、ハイマツ越しに眺める伊那谷。

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