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娘と私 大切な人と生きること-1

 一人娘が今年成人式を迎えました。
 親の私も20歳。振り返ると娘や娘に関係する方々に心揺さぶられ、学び感謝する毎日でした。
そんな子育ての思い出を備忘のために記しておこうと思います

 彼女が生まれた日はとても天気が良く暖かく、皆さんから祝福を受けて生まれてきた娘を私はとても誇らしく嬉しく思っていました。
 1歳を過ぎようやく歩き始めたころ、手足口病で高熱が出た娘はひきつけを起こし、救急車を呼びました。幸いすぐ処置をしてもらって落ち着いたので、その後は家で療養し体調が戻ったタイミングで保育園にも行き始めたのですが、あんなに豊かだった表情がこわばったような気がして私は気が気ではありませんでした。後遺症が残ったらどうしよう?また高熱が出たらどうしよう?こんなとき保育園に預けて仕事に行っていいの?・・・・・etc.
 育児書や病気百科を読み漁り、何とか「大丈夫」という確信が欲しかった。そんな私が出会ったのが2冊の本でした。
"ワーキングマザーと子どもたち" 久田恵著
"時計のない保育園" 渡辺一枝著
それからの私は
「娘にどんなことが起ころうとも、それがどんなに辛い悲しいことであろうとも、私はそれを受け止める。」
「子どもは一人ひとり違う。育児書を読む時間があったら、娘にきちんと向きあい受け止める時間を1日1分でもつくる」
「私はこんなにも娘を慈しみ精一杯向き合って生きている。(この子とロクに向き合ってもない)人が何と言おうと娘がカワイソウなんてことは絶対に無い。」 
「子どもを子ども扱いしない。一人の人間として尊重し信頼する。」
 という思いをもって娘と接することができるようになりました。
もちろんうまくいかないこともたくさんありましたが、そう思って娘と接することが何より私の癒しになりましたし子育てが楽しくなりました。

 子育ての一番の思い出は?と問われて思い出すのは、娘が3歳くらいの頃のことです。いつものように保育園から帰って一緒にお風呂に入っている間に洗濯機を回し、真っ暗な中、庭に洗濯物を干そうとしていたら、娘がなんとなく所在無げにしていました。「久しぶりにおんぶしようか」と声をかけ、少し大きくなった娘を背中におんぶひもで括り付けて洗濯物を干しました。
その日は大きな月が出ていて、「きれいだね~」「大きいねえ」と二人で月を見ながら、洗濯物を干したのです。その時はこんなにも記憶に残るとは思わなかったのですが、月の光に包まれ「私は神様からこの子を預かった」と感じたこと、「この子と毎日こんな風に生きていこう」と思ったこと、背中の小さなぬくもりや月の美しさを思い出すと今でもなぜか涙が出てきます。 

 あと2つ、子育ての思い出を書かせていただきます。

https://note.com/maki_masu/n/n62b1771e1998


 


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