UKロックダウン29日目

コロナ禍の只中にあって、日本人は「ウィルスとの戦い」と同時に家父長制とも戦わねばならないということが明らかになった。なんでやねん。

しかしこれらは全て繋がっている。配布されるマスクがマスクとしてありえない衛生状態であるのも、感染した者に対して驚くほど冷酷なのも、特定の職業や属性の人々を軽々と切り捨てようとするのも。

Stay home Save lives というタグがあったので使っているが、イギリスの標語は、Stay home ▶︎Protect the NHS ▶︎Save lives だ。自分が家にいることで他者の命を救おうという、言う人の状況によっては傲慢とも感じられる標語よりも受け入れやすいのは、間に「Protect the NHS=医療崩壊させないようにしよう」があるからで、その結果として、命を救うことになる、というところにある。医療崩壊すると救えるはずだった命も救えなくなる。死ななくても良かった医療従事者やその周辺の人までが死んでしまう。他の病気や怪我でも、通常ならなんの問題もなかった手当てができなくなる/すでになっている。それがおそらくどの国も一番恐れていることで、出来るだけ長い期間、可能な限り感染者数を抑え、抑えている間に国は一刻も早く、病床の確保や、人工呼吸器、PPEの手配と準備をしなければならない。時間稼ぎなのだということを心に留めておかねばならない。


さすがにもう使われていないだろうと思っていたら、相変わらず使われているらしい、「三密」というのは誰が作った言葉なのだろう。医師会の会見録画を見たところ、普通に「人と人との接触を避けていただきたい」と言っていた。普通に考えてその方がわかりやすい。キャッチーにしないと一般人には伝わらないと思われているのだとしたら、随分と見くびられたものだ。今に始まった話ではないが。


ありがとうございます。励みになります!