UKロックダウン7日目
ロックダウンから一週間。依然として医療関係者のプロテクション(PPE)が足りない。手配した、と言っているがまだ届いていない。
病院では人工呼吸器の装着はじめ、重症新型コロナ患者治療のためのトレーニングをしている。呼吸器の装着が必要なケースになると、外れるまで長くて2週間かかる。そのためにベッドが不足していく。
しわ寄せで、全ての緊急とみなされない手術がキャンセルされる。癌患者が治療を始められない。
日々のニュースはほとんど全てCOVID-19関連で占められるが、科学者が視聴者に答えるQ&Aコーナーで、「郵便はどうなのか、ウィルスが表面についていてそこから感染することはないのか」という質問があり、「全く感染する危険がないとは言えない。緊急の手紙でないなら数日ほおっておいてウィルスが消えた頃に開けるのが良い」と、言っていて、ああ、やっぱりそうなのか、疲れるな、と思ったが、これもニューノーマルだ。
「ボリス・ジョンソンがいいこと言ってて羨ましい」というようなツイートがいくつか流れていくのを見かけたけれど、ボリス・ジョンソンは、絵に描いたようなイートン出身 Born to rule + I don't care な人なので、羨ましがる必要は特にない。対応をしくじると次の選挙で負けるから少なくとも必死に見える態度をとっているのであって、羨ましく思うとしたら、政治家にそうしないとヤバいと思わせる国民の姿勢だろう。
ハンガリーが気がかり。
税理士から、今事務所は大変忙しくなっているが順次対応していくので聞きたいことがあればメールを送っておいてくれ、皆自宅からリモートで働いています。というメールがあったので返信しておいたら電話をくれた。少し雑談。大変なことになったものですね。ではお互い気をつけて、と電話を切る。家族や友人でない誰かといたわりの言葉を掛け合うのは思いの外、気が晴れるものなのだなと気づく。
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