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#71 アレキパで髪を切る(旅に出てから四度目)

※この文章は2013年〜2015年の770日間の旅の記憶を綴ったものです

この旅に出て4度目、南米で2度めのヘア・カットは、ペルーのアレキパだった。

前回のブエノスアイレス以来、約2ヶ月半経過。
本当はボリビアのラパスで、ワイナポトシ登山を終えた時点で、気持ちを切り替えるためにも、かなり切りたくて切りたくてしょうがなかったけれど、ネタでボリパー(おばちゃん風のきついツイスト・パーマ)かけるならまだしも、真面目にカットしたいわたしには、ボリビアのヘア・サロンに入る勇気はなく…。なんとかペルー入りするまで耐えてきた。

アレキパは、ペルーの首都リマに次ぐ第二の都市。
といっても、近代的なビルがニョキニョキと立ち並ぶ大都会といった雰囲気ではなく、白い火山岩で作られた古い建物が建ち並ぶコロニアル調の落ち着いた街並み。

ここで、滞在した宿でもらった市内地図のパンフレットに広告を載せている美容院に、目をつけた。黒を基調にしたオシャレっぽい広告。美容マッサージやネイルサロンも併設しているようだった。「こんな広告を出すくらいだから、ある程度スキルに自信があって、儲かってもいる(お客も多い)はず…」というアタリをつけて。

下見のつもりで行ってみると、女性の美容師さんが2人、笑顔で迎えてくれた。
感じイイ。 第一印象合格。 ここに決めた。

まずはシャンプーから。ぬるめの温シャワー。
「恐る恐る」と言ってもいいくらいの優しい手つきで、髪を洗って流してくれた。

次いでいよいよカット。先ほどとは打って変って、鮮やかなハサミさばきで切っていく。
「え? そんなに一気に切ってしまって大丈夫??」
襟足を切られている時には、まるで刈り上げにされてしまいそうな勢いに、久々に不安になった…。

30分程でカットが終了。刈り上げにはされず、襟足は無事だった。
最後にバリカンを使ってうなじのウブ毛の処理もしてくれて、軽くワックスを馴染ませてくれたのには驚いた。

この時から約3週間が経過した今、この旅の中で計4回ヘア・カットして来た中で、このアレキパでのカットが、今のところ一番お気に入り。
ブエノスアイレスでかけた縮毛矯正が大分取れてきているせいもあるかもしれないけれど、シャワーの後に髪を乾かすと、ほどよく丸みを帯びてまとまってくれる。

35sol(2014年6月現在、日本円で約1,300円)で、大満足です。

黄昏時になるとサーモンピンク色に染まったミスティ山
白い街並みが特に美しいサン・ラサロ地区
ちょっと懐かしい(古い?)感じのお店の看板
担当してくれた美容師さん
初めて食べたクイ、意外とさっぱりしていた

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