ウエディングプランナーに優しさを…ひとりで悩まないで!!

先日、あるツイートを見て
もの凄く悲しい気持ちになりました。

怒りの矛先

ウエディングプランナーに対する誹謗中傷。

予約していた式場からコロナ禍にも関わらず多額のキャンセル料を請求されたことによる怒りの投稿。

お気持ちは本当に分かります。
結婚式をしていないのに何百万もの費用をお支払いする。確かに受け入れ難いことですよね。

式場さんによってキャンセルや日程変更の規定は様々なので何とも言えないですし、その式場さんからどのようなご案内があってこのような投稿をされていらっしゃるのかは分かりません。

機械的に淡々と「いかなる場合でも規約をお読みいただき、契約書にサインしているのでお支払いする義務がありますよ」と言われましたか?
ものすごく理不尽なことを言われたのかもしれませんね。

でもね、SNS上でプランナーさんを名指ししてまで責め立てる必要ありますか?


この時点でプランナー人生に終止符を打たれた気がします…

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コロナがまさかここまで影響を及ぼすなんて全国、いや全世界の人が誰も分からなかったわけじゃないですか。
まだ、誰もゴールが見えていない中、私たちウエディング業界も新郎新婦様にできるだけ精神的なご負担がかからないよう、笑顔で結婚式当日が迎えられるよう、試行錯誤しながら日々ご案内をしています。

今まで担当していただいたプランナーさんも本当はおふたりにキャンセル料なんて請求したくないんです。
これまでおふたりの結婚式に対する想いをたくさん聞いているからこそ、おふたりが今どんな辛い思いでキャンセルの話をしているのかと思うと、本当に辛い。

きっと涙を堪えながら、心を痛めながら聞いていたと思います。

自分自身の想いとはうらはらに…

私のようなフリーランスのプランナーであればいくらでも調整できるからいいのです。
規約はあるけれど、私が今回はキャンセル料取らない、と決めたら取らなくてもいい。私個人の采配だから。

でもね、式場・ホテルに勤めているプランナーさんは自分の意志だけでキャンセル料や日程変更料の調整ができないのです。

そこには会社組織という壁があって…

きっとプランナーさんも自分のお客様を守るために上司にどうにかならないか、掛け合っているはず。
でも、それも限界があります。

会社がキャンセル料これだけ取りなさい、と言えば”NO”と言えないのです。
これって結構苦しいです。

私もホテル時代に、お客様都合でのキャンセルに対して多額のキャンセル料をいただいたことがあります。
(前日のキャンセルだったのでギリギリまで調整しても多額の金額になってしまって…)

お身内にご不幸があってのキャンセルなのに料金取るの??
と思ってしまいました。本当に泣きそうでした。
私はこんなこと絶対に自分の口から言えないから、と上司から伝えてもらったのを今でもよく覚えています。

本当に苦しかった。
私はおふたりの顔が見れなかった。

あんなに結婚式を楽しみに待ち望んでいた新郎新婦様のこんな苦しい顔見たくなかった。

(ホテル側の誠意をちゃんと理解していただき、1年後に晴れて結婚式を挙げることができたんですよ!その時、私を指名してくれて本当に嬉しかった!!)

ウエディングプランナーに優しさを

今年の4,5月は本当に苦しかった。

電話がかかってきたらそれは全て日程変更の電話。
私は県外のお客様が多かったので、緊急事態宣言が出た瞬間、新郎新婦でさえスムーズに沖縄入りができなくなりました。
4月はリゾートウエディングのトップシーズン。たくさんの結婚式を抱えていて…

鳴りやまない日程変更の電話。

直前の日程変更に伴う各パートナー業者様(ドレス、ヘアメイク、カメラマン、フラワー、引出物、料理手配等など)へのキャンセル相談。この状況なのでどうにか変更料が発生しないように、と頭を下げまくる日々。

精神的に本当にきつかったです。

私はもともとフリーランスなので1人に慣れているけれど、式場に属しているプランナーさんは急にリモートワークになって上司や同僚とコミュニケーションもスムーズに取れず本当に苦しかったはず。

***

全国のウエディングプランナーさん

日々、色んなお問合せがありますよね。

□県外ゲストを招待し辛い
□クラスターが発生したらどうしよう
□招待状を出すのが怖い
□ゲストに負担をかけてまで開催したくない
□結婚式は挙げたいけど、周りから今年はやめた方がいいと言われる
□日程変更ばかり余儀なくされてもう結婚式やりたくない

お客様の不安や悲しみ、時には怒りがぶつかってきますね。
結構辛いものがあります…

もちろん、新郎新婦様が一番苦しいのは分かっているのですが、その苦しみを担当分全てを受け止め、抱えるのって心が折れそうになりませんか?
私は心折れかけました。

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少しずつ結婚式の件数も増えてきて、私たちのモチベーションも上がってきましたが、今度は第3波とのたたかいになりそうですね。

第1波の時に日程変更したお客様の半数以上は、秋冬に日程変更している方多いですものね。
これが再度日程変更になることを考えると、そして新郎新婦様のお気持ちを想うと本当に胸が締め付けられる思いです。
正直恐いです。

コロナ…
そろそろもういいじゃない。

***

私は何もプランナーを特別養護したいわけではありません。

プランナーの皆さんもお客様からの「キャンセルしたい」をすんなり受け入れるのではなく、その裏にある気持ちを汲み取ってあげてください。

おふたりは結婚式をしたいけれど周りから反対を受けていて今回はキャンセルしたい。
⇒それだったら、色んなご提案ができるはず。

①家族、またはふたりだけで結婚式をして、結婚報告のハガキやメールを大切な方々に送る。
②来年、1.5次会スタイルでのパーティーを開催する。
③ソーシャルディスタンスが気になるのであれば2部制(1部:親族、2部:友人職場)にして思いっきり楽しむ。

何もキャンセルする必要はないのです。
ここは想いを汲み取る力と提案力が求められます。

でもこれはいつもプランナーの皆さんが日々やっていることですよね?できるはずです。もっと新郎新婦様の心に寄り添ってあげてください。
そうしたら、きっとSNS上でたたかれることもないと思います。
(例外はあるのかもしれませんが…)

1人で悩まず相談してね


私はフリーランスなのであまり件数を抱えていませんが、ホテル・式場さんだと1プランナーが担当する婚礼件数もかなり多いと思います。
それだけ、相談も増える。

私はプランナーさんのメンタルを心配しています。
辛いときは一人で悩まないでください。悩んだ時は仲間を頼ってください。

きっと来年には笑顔溢れるHAPPYな結婚式のお手伝いがたくさんできるはず!
みんなで今を乗り切ろう。

私は心安らぐ場所で思いっきり泣くと気持ちがスッキリします。
心を休めながら、ゆっくりとできることを一緒に考えましょう。

よんな~よんな~ね
(沖縄の方言で”焦らずゆっくりね~”という意味です)


長文お読みいただきありがとうございました。

MAKI

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