”富む”ことよりも”幸せ”になりたい
専門学校のビジネスマナーの授業で自己紹介文を考えてもらった。
この学校はITスキルを学ぶ学校で、
*1人の時間が好き
*趣味はゲームとアニメ
のようにどちらかというと、インドア派でコミュニケーションをとることが苦手なタイプの学生ばかりだ。
45名もの学生がいるのに授業内で質問を投げかけても全く返答なし。
ノーリアクション(^^;
皆真剣に話を聞いてはくれるが、基本ずっとPCを見ている。資料は全て共有フォルダからPCを通して確認するからだ。
もちろん練習問題もプリントではなく問題を事前にメールで送りその場で回答したら、即自動採点完了。
学校がペーパーレスを推奨しており、資料説明はPCまたはプロジェクターを通して行われる。教室にホワイトボードがないのには本当に驚いた 笑
ブライダル専門学校生とのギャップがありすぎて、悪戦苦闘しております...
そんな中、どうにか学生の心を掴みたいと思い、学生とコミュニケーションをとる時間を設けてみた。
自己紹介文を作ってもらい、そこから会話をどれだけ発展させることができるか、という実践授業だ。
これが本当に楽しかった。
普段は全く話をしてくれない学生が1対1だとちゃんと話をしてくれる。ゲームやアニメの世界もたくさん教えてもらった。大好きなことを話している時の学生の笑顔がとても可愛くて、この時間をもっと作ってあげようと思った。
そんな中、ある学生の自己紹介に感動して泣きそうになった。
彼の名前は”ゆう君”
(個人情報の兼ね合いで、下のお名前だけで紹介します)
↓ゆう君の自己紹介を一部抜粋
”ゆう”という名前は”裕福”の裕という字で、この漢字は両親が何不自由なく豊かな生活を送ってほしい、との想いでつけてくれたそうです。
ですが、私は富むことよりも幸せになりたいので、その幸せを求めて休日はツーリングと言う趣味を楽しんでいます。
”富むことよりも幸せになりたい”
正直、学生からこんなフレーズが出てくるとは思わなかった。衝撃だった。
ゆう君はこうも言った。
お金持ちになりたいわけではなく、
1度しかない人生を思いっきり楽しみたい。
これからしっかりと勉強して自分でアプリ開発ができる位までに成長し、ちゃんと就職したらお父さん、お母さんに恩返しがしたいんだ、
と語ってくれた。
あぁ、なんて志が高く心優しい子なんだろう…と自分の子のように愛おしくなってしまった。
そして心がほっこりした。
彼のこれからの未来が楽しみ!!
そして今はITの時代。
私が学生の時にはITの専門学校なんてほぼ無かった。
ITスペシャリスト科
ゲームクリエイター科
サイバーセキュリティ科
学科の名前だけ聞いても何だか圧倒される。
一体普段どんな勉強をしているのか気になりますよね…笑
私も学生との距離を縮めることができるよう、皆から教えてもらったお勧めアニメを週末に見てみようかと思います☆
MAKI