妥協の芸術
なんか、かっこいい響きのフレーズ
戦闘機は「妥協の芸術」といわれるらしいのです。
確かに、ただ空を飛ぶだけではダメ。戦闘機なんですから、船体は衝撃に強くなければいけないだろうし、かと言って重くなりすぎてはスピードを出せないだろうし。あっちを立てればこちらが立たず、こっちを立てればあちらは立たず、随分と制約の多い設計になるんでしょうな…。
そんなことを考えていたら、数理最適化理論を思い出した。
最も有名な問題の一つに「巡回セールスマン問題」というのがあります。
集合の数が少ない場合は、
「全ルートの距離を全て算出し、その中から最短ルートを選ぶ」
ということができるのだが、集合の数が多くなるほど、全ルートを計算するのに膨大な時間がかかるため、最短ルートを算出するのに現実的な時間内にはできないということになってくる。
そこで、ヒューリスティックな方法で、最短と
言えるかかどうかは定かではないが、最短に近しい最適解を導こうというのが、最適化理論、ということになるのかな?
与えられた条件下で、特定の目的関数を最大または最小に導く計算技術をいう。
まさに、妥協の芸術とは、最適化理論ではないか?と思った、っていうだけの話です。