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長崎でワーケーションしたのでレポートしていく

10月に入ってようやく涼しくなりようやく季節が一歩先へ進んだように感じます。長い夏でした。ここで改めて夏を振り返ってみようと思います。

今年の夏は多くの地域を体験することができました。1Day滞在の地域を含めると…釧路、札幌、京都、奈良、滋賀、長崎、韓国釜山へ訪れることができ、行きたいところリストをかなり消化できて大満足しています。

この記事では、中でも印象的だった「長崎 夏のワーケーションWEEK」を深掘りしてみます。

主催は「長崎友輪家(ながさきゆーりんちー)」。なんと長崎県公式のオンラインコミュニティ。具体的にはLINEのオープンチャット機能を利用していて、驚くことに誰でもウェルカムなコミュニティが形成されています。実際、長崎に縁もゆかりもないわたしもウェルカムされています。

「ガイドブックだけではわからない」、長崎の人と暮らしのディープで旬な情報が行き交うのがオンラインコミュニティ「長崎友輪家」です。

長崎友輪家 公式ホームページ

今回のワーケーションでは、まさにこの説明のとおりのことが起きたので、後ほどご紹介していきます。

それでは本編へ!(本記事はプロモーションを含みます)

なぜ「長崎 夏のワーケーションWEEK」に参加したか?

釧路のワーケーションWEEKと併設されていたCLS釧路に参加したところ、日本ワーケーション協会理事であり長崎友輪家の古地(こち)さんが、LINEの二次元コードを掲げて「何も考えず、スマホのカメラを起動して、この二次元コードを読み取って、参加してください!!」と力強く述べていたことが大きな後押しとなりました。

わたしの場合、行く理由は結局いつも「人」なんですよね。

「コンサートホールでオーケストラを聴いていただきたい」とお伝えすることが仕事のひとつになっていますが、学ぶところ多しです。

今回の滞在は5日間。前半は諫早市・後半は長崎市で過ごしました。Instagramの投稿を交えながら追っていきます。

前半|諫早市でワーケーション

福岡から長崎入り。2年前に開業した西九州新幹線に乗ってみました。

博多から武雄温泉までは「特急 リレーかもめ」、武雄温泉で乗り換えて諫早まで「西九州新幹線 かもめ」での移動です。

どちらもスタイリッシュな車内にテンションが上がりました。そしてまさにリレーのごとく乗り継ぎがとてもスムーズ!ワークしていたらあっという間に諫早駅へ。

諫早では、素敵にリノベーションされた”元”銀行の中でワークさせていただきました。各地にある「銀行の建物」って素敵な建築物が多いですよね。そして地域の真ん中にあって存在感があります。

分厚い金庫の扉を開けるとミーティングルームが出現!これは値千金のアイデアが浮かんできそうです。

夜は地域のみなさんとグループワーク。テーマは「商店街から地方創生を考える」。なんと集まったのは50人!!商店街の方だけではなく、自治体の方や、中には高校生も。まさに地に足のついた産官学。諫早すごい!

「できない」「ありえない」「無理」「前例がない」といった枠の中の思考を飛び出せる工夫の中で、立場や出身や年齢性別関係なく意見を出し合うことで、思いもよらぬアイデアが飛び出していきました。

諫早に着いたばかりでしたので新鮮な印象を率直にお話しさせていただきました。きっとこういう視点も必要。めっちゃ楽しかったー!

富山の商店街育ちとしても勉強になることが盛りだくさん。重厚な”元”銀行の中で地域の未来を考える時間になりました!

📍arch (アーチ)
元諫早銀行 本店→旧 十八銀行の雰囲気そのままに落ち着いたワークスペースにリノベーション。11月オープン予定。今回は特別プレオープン的に使わせていただきました。オープンが楽しみです。

諫早でのアクティビティは2つ。入れすぎないのもポイントですが、この酒蔵見学はどーしても外せませんでした。

全国からいろんなお酒が集まる関東でも、なかなかお目にかかれない日本酒「杵の川」の蔵へ!蔵ってテンションあがりますよね!!!

📍杵の川 本社直売所「蔵元ファクトリーきのかわよかよか」

併設の日本酒BAR「角打ち弥八」で"蔵の中のデザイナー"江口さんからお話を伺いつつ飲み比べをさせていただきました。

江口さんのお話に共感しまくり。課題は「日本酒を飲む人口が減りゆくのを食い止めること」。どこかで聞いたことのある話…そう今わたしが向き合っている音楽と課題が同じ。視覚的なデザインだけではなく消費行動もデザインしていく時代なのですね。

「杵の川」さんは天保10年より180年の歴史をもつ蔵元ですが、お味は「現代のお食事に合うお酒」に調整しているのだそう。なるほど白ワインのように軽やかにいただけます。でも、あっさりしすぎずお米の甘い味わいがちゃんとある。つまり、大好きなやーつ!

特に、奈良・吉野杉の樽で香りをうつした「樽酒」が私的直球ストレート。「行かないと買えない…!もう会えないのはとても寂しい!」との思いが募り、横浜へ買って帰りました。うちの冷蔵庫に鎮座しております。

蔵で日本酒作りの裏側を堪能したあとは、諫早の街へ繰り出して。頂くのはもちろん杵の川のお酒。はー!最高の夜でした♡

そう、杵の川さんの蔵開きは地元の方に愛されるイベントで、出会った諫早のみなさんはみんなご存知でした!すごい浸透力。ここでも学び多しです。

諫早でのもうひとつのアクティビティは、諫早家の菩提寺での坐禅体験。

📍天祐寺(てんゆうじ)

「横浜・鶴見の總持寺と同じ曹洞宗」と聞いた途端に親近感MAX。地域住民から愛される總持寺の盆踊りは忘れられません。さらにルーツは北陸・石川県 輪島市にあるとのことで、なんだかご縁を感じてしまいます。

“心をつなぎとめておくために姿勢を正す”

本質をしっかり伺ってから、坐禅体験へ。姿勢と呼吸を整えていくうちに、ものすごく遠くの音が聴こえてきて、眠いけど寝てはいない不思議な領域へ。禅の考え方はやっぱりすとんと腑に落ちるのでした。

ちなみに「伝え手」として絶対に敵わないと思っているお仕事が2つあって、そのうち1つが、お寺の方。南インドのカレーにもお詳しい博識な方丈さんのお話しにすっかり引き込まれました。坐禅の感覚を忘れずにいよう。

後半|長崎市でワーケーション

ここから「長崎友輪家」の本領発揮!のターンです。「長崎市入りしてワークをしていています」とLINEで発言したところ会いに来てくださった方が!しかも長崎を案内してくださるとの嬉しい提案まで!

お言葉に甘えて長崎の夕暮れ〜夜景のスペシャルコースを堪能!到着してまだ半日も経っていないのにこんなスピード展開ってある!?すごいよ長崎友輪家!!

さらにご厚意で、翌日も長崎市内をご案内いただきました。実は初めての長崎市。今回マストで訪れたかった場所「平和公園」へ。ちなみにワーケーションでは訪れたい場所を1つに絞ることをマイルールにしています。

今年は長崎原爆の日に開いた平和祈念式典にイスラエルを招待しなかったことがニュースにもなり、担当しているVoicy毎日新聞ニュースでもたびたびお伝えしていました。だからこそ直接訪れてみたかったのです。

「平和」は大切、と誰もが知っていることですが、どこかとてつもなく大きなことであり、口にする気恥ずかしさを伴う言葉でもあるように感じていました。ただ、そんなことは、ここに立つと吹き飛びます。

長崎市では至るところで「平和」という文字を目にしました。

平和公園では毎日11時2分に音楽が流れ
正午には近くの教会から祈りの鐘が聞こえ
子どもたちは平和教育を受け何が起きたかを知っている
そして、PEACEスタジアムが完成する

「長崎の人々が地道に"平和"をまっすぐ伝え続けてきた」からこそ、いま自分はここに立つことができている。

平和こそ「持続性」が必要。
持続させるためにはエネルギーが必要。

だからこそ、あらゆる人が
長崎市には足を運んで
見聞きし、肌で感じ
先人の伝える努力の上に成り立つ平和を体感してほしい

そう強く思いました。

音声でもお伝えしています。よかったらわたしの声で聴いてみてください。

最後に

2024年の夏に長崎へ訪れることができて本当によかったです。長崎のみなさんからのたくさんのウェルカムに感謝を!また行きます!

先日できたばかりのピーススタジアムで初のサッカー公式戦が行われましたが、訪れているからこそ自分事になり、ニュース選定したくもなり、お伝えする声にもきっとそれは自然に込められていくのだと思います。

地域や地域にいる人からしか受け取れないことがあります。行くことで「はっ」と一瞬でわかることが本当にたくさんあります。遠くから受け取る情報から理解できることには限りがあるよなあと、ワーケーションするたびにつくづく思います。

「長崎 冬のワーケーションWEEK」も3月初旬頃に開催されるようです。ぜひ自走する地域コミュニティ「長崎友輪家」へJoinして情報を受け取ってみてください。

2024年10月9日
旅するアナウンサー吉野真徠

2024年10月11日 追記
この記事を書いた直後に大きなニュースが飛び込んできました。2024年の #ノーベル平和賞 は日本被団協が受賞しました。理由は、広島・長崎の被爆者による草の根運動として、核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通じて示した功績によるものということです。改めて世界でこれ以上戦禍が広がらないことを切に願います。


旅の資金に充てさせていただきます!交通費・宿泊費サポートいただければ現地へ伺って記事を書かせていただきます✈️