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わたしを秤に乗せたら

役に立たないことに、こだわっている。

こだわっている自分に、気付いている。

気付いていることを、ゆるしている。

ゆるしているから、わざと役に立たないことをあえて行う。

でもその役に立たないことをゆるすために、役に立つと信じる別の何かを行う。

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釣り合いますように。

天秤の左には、無駄と愛を。右には有益と祈りを。

でも、私の天秤の左に置いたものも、誰かの天秤では右に置かれるかもしれない。

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そういう苦味のある、夏だ。

だからきっと、この季節は良薬だ。

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