せっかちな私には紙のノートを
今年に入って、iPadのノートアプリを購入した。
メモ用のノートが無くなって、買いに行くのが億劫だなと思ったことがきっかけ。
半年ほどデジタルメモ(ノート)に切り替えて使ってみたが、ついに先日紙のノートに帰ってきた。
その過程が面白いなと思ったらので、書き記そうと思う。
初めてのデジタルメモ
今年の3月ごろ。紙のノートを使い切ったタイミングで、アプリを購入。メモは完全にデジタルに切り替えた。
元々、フルリモート多数の我が社は、テキストの管理はクラウドサービスがメイン。同僚もキーボードでメモ。わざわざペンを走らせる人自体が見当たらなかった。
デジタルペンは思った以上に書きやすく、ペンの色を変えたり、余白が足りなければ文字の位置をずらせたり、と便利に楽しく使っていた。
ある日感じた、違和感
しかし、6ヶ月ほど経ったある日。仕事を進める上で直面する、いくつかの問題について考えていた。
その中の一つが、情報の整理がスムーズにいかないこと。ちょうど転職して半年強。業界も職種も変えた背景もあり、知らない知識や覚えることが爆増。自分のものにできている実感がなかなか持てなかった。
どこからどう手をつけたものか・・と考えたとき、パッと浮かんだのが、メモの取り方だった。
入ってくる情報に自分のタイピングが追いついていないのでは?という感覚。それも、タイピングが遅いというより、情報を文章にまとめることに時間がかかってしまって流れてしまうのでは?と仮説を立てた。
元々のメモスタイルとの違いは・・?
私は暗記ものを始め、記憶すること自体に苦手意識がある。
そのため、学生時代からノートのこのあたりに四角で囲ってた公式だな、教科書の右下の図だな、などの視覚的な工夫をするようにしていた。
社会人になり、営業に配属された私は、当時は商談は対面が当たり前だったこともあり、紙のノートにメモをとり、帰社後に議事録という形で文章にまとめる流れが慣習だった。
商談時のメモの取り方は、いろいろ試したけれど、A5のノートの右側に顧客情報や聞いておきたい質問リストを事前に書いておいて、当日聞きながら書き留めるのは左側へ。
線で繋いだり、まるで囲って強調したりして、議事録に起こすときに流れがわかるように工夫していた。
手書きのメモ→後で文章化のメリットは、現地ではスムーズな会話と内容の理解に、議事録を書く際には読み手に分かるように、とそれぞれ違ったベクトルに集中力を向けれることだと思う。一方で、デメリットは時間がかかること。
私にとっては、メモは思考の補助ツールの役割が強いので、情報をインプットしながら文章にまとめる手段が思考スタイルと合わないことに納得感が出てきた。
せっかちな性格も相まって、紙のメモがちょうどいい
メモアプリは、編集も共有もしやすく、ノート作りにはとても楽しい。
一方で、見せるためのものという潜在意識がちらつき、残念ながら思考がはかどらなかった一因かもしれない。
あとは、メモを取ろう!と立ち上げたときの電源ボタンを押す→ペンの電源を入れる→アプリが立ち上がるのを待つという数秒の積み重ねが、無意識の中にフラストレーションになっていた。
いまのところ、紙のメモに戻って、とても快適に過ごしてる。
自分の特性を思い知るいい機会になり、面白い体験だったので、まとめてみました。
お読みいただき、ありがとうございました!
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