#9 泥臭くってもいいじゃない!
※この記事は「マーケティングをかたらふ夜話」のコンテンツです。よろしければマガジンの方もご覧ください。
ここ数年、いろいろな方と仕事をさせていただいて、その仕事の基本的なスタンスですごく感じることがあります。それは、最初から「スマートであること」を目指している方が多いなぁということです。
もちろん、「スマートであること」はカッコいいですし、効率も高いはずなので目指すべきところなのですが、私自身の仕事を振り返ると、私自身の性格もあると思いますが、最初からビジネス書籍などに書いてあるような「スマート」ではいかないことの方が多いです。
例えば、具体的な例でいうと、初めての取り掛かる案件の場合、事前の調査は結構な時間を掛けます。それはマーケティングのサポートでも、ウェブ制作でも、システム導入のコンサルでも同じです。
なぜならば、その依頼をいただいたクライアント様が解決したい課題の根源は何かを客観的にとらえて、できるだけ的確に対処療法ではなく長期的に効果が持続する方法を提案したいからです。
多くの場合、クライアントの担当者から最初に示される課題は「売上が伸びない」「問合せが少ない」「業務の効率化ができていない」などの表面的な情報で、それがなぜ起こっているかを客観的に分析できている場合はほとんどありません。
なので、課題の根源を冷静な視点で見つけ出し、客観的な情報として顕在化させるから着手します。ゼロから、情報を分析し、根源的な課題を炙り出すこの作業は多くのクライアント様で必要になる、とても泥臭い作業です。
ですが、課題を炙り出しそれに対する直接的な解決方法があるか、解決方法がある場合は具体的にはどのような方法まで検討しておけば、その後の活動をスムーズに進めることにつながりますし、1つ目の解決策の実施を短期に実現することにもつながります。
この一連の作業は、正直なところ、孤独で、常に不安と闘いながら進める地道な作業で、決して書籍やドラマなどで描かれることはないシーンですね。(描かれたとしても何も面白味のない、本当に地味な時間です)
ただし、このような作業を経てまとめた資料は一定の説得力があり、私自身もプレゼンするときに自信をもって提供できるため、おそらく華やかに見えているだろうとは思います。そして、何よりもそのあとに最初のアクションで結果が出たときにはクライアント様と一体感を持って喜べるのです!
もしこのページをお読みいただいている中に、これからコンサルティングやウェブ制作の上流ディレクションなどを目指される方がいらっしゃるならば、常にスマートではなく、泥臭い作業があってもいいということ、そうやってアウトプットにつなげる方法があるということを頭の片隅に置いといていただけると幸いです!要は、大切なのは結果ですからね!
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