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希望残業制度

働き方改革のversion.2として
2024年より希望残業制度を開始しました。


2019年より日本でも「働き方改革」と銘打って
労働環境改善に国を挙げて取り組みました。

もちろん、一定の効果もありましたし
過去にあった行き過ぎた過重労働で心や身体を
病むようなことや、命まで失ってしまうような
悲しい事件などを撲滅するためには大きな効果はあったと思います。


一方で、日本は同調圧力が強い国で
「みんながこっちならば、それ以外は認めない」
という風潮もあります。


特に残業時間を大幅削減は重要テーマに
なっており、例外は一切認めない。

「残業=悪」という図式まで出来上がって
しまいました。


自社においても、残業を一気に削減する
動きになり、昨対比で50%以上の残業時間削減を
実施しました。


しかしながら、全てが残業時間削減で正解なのか?

本来は最初に
①生産性向上の取組を行い

次のステップで
②労働時間集約という
ステップに移行するにが健全なサイクル
だとは個人的には考えておりました。

ところが今回は①の生産性向上という
日本の中小企業が弱い部分を改善する猶予もなく

②の労働時間集約を即時実行しなくては
いけない状況になった記憶があります。

そして、コロナウィルス感染症拡大で
更に様々な行動が制約された事もタイミング的には
良くなかったのではないかと想像します。


結果として、生産性が向上出来ないまま
労働時間集約という流れで特に中小企業の企業体力
が削がれてしまい

昨今の賃上げなどの対応に遅れが
生じる…

このようになっているように感じます。


自社も例外ではなく
このギャップに数年間は苦しんだ経緯でもあります。


しかしながら、外部環境に苦言を呈しても
何も変わるわけもなく

自社で出来ることは何か?
を模索する中で、表記の希望残業制度を
開始することになりました。

その背景を説明させて頂きます。

残業制度削減によって
労働時間集約は出来ましたが、今まで
一定の残業代を生計に取り入れていた方々は
一気に減収してしまうことに。

また、先述の通りに
生産性向上がまだ道半ば状態だった自社では

どうしても必要な業務などは
外注したり、延期せざる得ない状態でもありました。

そのコストを社員に還元できないか・・・?


また、同じ人であっても
時期によって

「残業してでも収入増やしたい」
時期もあれば

「残業などせずに早く帰りたい」
時期もあるはずです。

昨今の副業解禁やスキマバイトなども時流ですが
自社で残業をしたほうが効率は良いと考えます。

その理由は
今のスキルを活用でき、かつ、通常賃金の1.25倍の
時給を稼ぐことができるからです。


一例にはなりますが

独身時期は、比較的時間も確保しやすく
稼ぎたいならば残業も厭わない。

結婚して子供が産まれ、暫くの期間は
様々な子育て時間が必要になり、夫婦共々
残業などはできる限りせずに早く家に帰りたい
のではないでしょうか。


それから、子供が大きくなり
様々な学費や子供に関わる費用などが
必要になってくる時期もあります。

そうなると残業してででも
稼ぎたい時期でもあるのではないでしょうか。

つまり、同じ人であっても
このように時期や状況によって
変化するものでもあります。


イメージ例


弊社は、15年以上前より
外国人スタッフ雇用を積極的に行ってきました。

彼らに主たる目的は
日本でお金を稼ぐこと。

昨今の円安で、母国に送金する金額も
目減りしてる話も聞きます。

そんな様々な各自の「事情」はあるのに
全てが残業削減!

そうなってしまいました。

これではいけない!
何か良い手は無いのか?


そこで2024年より希望残業制度を
スタートしました。


働きたい人は働く
(もちろん三六協定範囲内)

帰りたい人は帰る

これを自由に出来たらいいな。
というのが原点でもあります。


開始当時のスタッフへの説明スライド


まだ、残業実施時の管理者問題や
業務によっては資格保持者の出席数などの
ハードルもあり、理想の領域まで実行は
出来ていません。

でも、何でも完璧を目指したら
いつまでもスタート出来ない。

得意の走りながら考える作戦で
スタートをしました。

現在も画像のように
時期や店舗、作業内容などはまだマチマチですが
既に希望残業制度を開始しております。


社内イントラネットでの希望残業制度募集例

運用状況などを検証しながら
もっと広い領域にてチャレンジしてみたいと考えております。


併せて、働き方改革の流れで
年間休日も自社も増加しております。

働くスタッフにとっては素晴らしい反面
(休日増加は給与には影響はしないため)

営業日数などが減ることになり
店舗などでは営業日が減ることになっております。

今後は、ここも希望休日出勤制度などを構築して
稼ぎたい人が、店舗や工場を稼働させる取り組みにも
チャレンジする予定です。

今後も時流に合わせながら様々なチャレンジを
繰り返し、みんなが自分に合った働き方が出来るような
仕組みを構築したいと考えております。

自分に合った働き方、
自分の人生をMAKEできるMAKERSを目指します。

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