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FileMakerで蔵書管理(10)近いジャンルを表示する(ポータルと自己リレーション)

FileMakerで作ってる蔵書管理のカスタムアプリ、今回は近いジャンルのタイトルを表示させる方法の解説です。ポータルに自己リレーションの関連レコードを表示させるという、わりとベーシックな機能です。

まずはデータベースについておさらい

カスタムアプリ本体については前回の記事でリンクしましたので、そちらをご覧いただきたいのですが、ざっくり説明すると、書籍のバーコードを読み取って国立国会図書館サーチ結果から情報を取り込み、ストックしていくアプリです。

データベースにはISBN、タイトル、著者名などとともにNDC、NDLCコードを収録しています。

NDC分類は図書館の本に付いている3桁の数字のことです。NDLCも同じように分類するための記号ですが、大まかな分類からより細かい区分まで対応しているので今回はこれを使います。詳しいことは国会図書館のサイトに説明があります。

大分類でグルーピングする

それぞれのレコードにはNDC、NDLC各分類コードが収録されていますが、どちらも最初の1桁目は大分類です。その大分類を収めるフィールド「NDC大分類」「NDLC大分類」を作ります。いずれも分類コードの冒頭1文字を抜き出す計算フィールドです。

NDC大分類 = Left (NDC分類 ; 1 )
NDLC大分類 = Left (NDLC ; 1 )
 

分類名を別テーブルに収めて表示する

記号だけではわかりづらいので、この分類が何なのかをレイアウト上に表示するために、分類の説明を収録した別テーブルを作って、関連レコードとして表示します。

NDLCの大分類のみを収録したテーブル。フィールドは2つ、
レイアウトは必要無いので表形式のみ

この、「NDLC大分類」と「記号」のリレーションシップを作ることで、レイアウト上に「主題」を表示することができます。

レイアウト上にマージフィールドを配置しました。赤線部分です。

実際の表示はこちら。「NDLC分類」テーブルの記号Dに収録されている主題の「経済・産業」が表示されました。

ポータルに関連レコードを表示する

続いてその下にあるポータルの部分。同じ分類のタイトルが表示されるようにします。表示するのは「NDLC大分類」が同じ値を持つレコードです。同じテーブルの「NDLC大分類」同士をリレーションします。

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大半は無料ですが、作成したデータを有料部分で公開します。

長らく使っていた読書アプリがサービス終了してしまったので、Filemakerを使って自分用に作った記録です。

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