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切り口を変えるという戦略

本日、本業はお休みの日。
デザイナーの友人とランチ、
日頃よくしていただいている
カメラマンさんとお茶した一日。

カメラマンさんからお聞きした
お話がとても印象的で記録に残します。

カメラマンのお名前はヒロさん(仮名)
最近、とある商品の撮影をメーカーから
依頼されたとのこと。

ヒロさんの腕を見込んでというのに加えて、
もうひとつの理由として類似商品に
売上を取られている事情があったとのこと。

なんでも、中国のよく分からない会社が
商品をまるパクリ。ロゴマーク以外の仕様は
本物そっくりで、価格は本物より格安で
本物に手が出せない一般の方が類似品に流れたそう。

そこで、本物のメーカーは、類似品への対抗策として
イメージ戦略を刷新することに舵をきったという。

これまで「親しみある」イメージ広告から
「特別感」のあるものへとガラリとチェンジ。

路線変更の結果は成功。
販売価格も上げて、これまで「機能」を前面に出していたのを
「特別なひととき」というライフスタイルを打ち出し、
メーカーは売上が大幅にアップしたという。

この戦略について、さすがにコストが見合わないのか
類似品の方は真似できなかったようで
しばらく年月が経っても類似品の売り方に変化は生じなかった。

その結果、
所有することがステータスにもなる特別感あふれる本物メーカーと
お求めやすい類似品メーカーを求める消費者は二分され
ヒロさんはより高い次元の写真を撮れるようにと
現在進行形で試行錯誤を重ねていると輝く目で語ってくれました。

このような、生の事例をお聞きできることに加え、
誇りをもってお仕事をされている方が目の前に
いらっしゃる環境に、大変ありがたいなと感じました。

これらのお話に加えて、
コーヒーとアイスもごちそうになり、いつか自分が今
学んでいるマーケティング術で、ヒロさんに還元したいと
誓うことのできた良い休日となりました。

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