アークナイツ「バベル」読んだ
重たいっす……(プチネタバレ注意)
今回のイベントシナリオは
〇ドクターやアーミヤの過去に何があったか
〇何故2部にヴィクトリアxサルカズの話を持ってきたのか(メタ的に言うと"持ってこないといけなかったか")
〇前ドクターの思惑とテレジアの思惑
〇何故記憶を消されたのか
〇源石とは
上記の核心に触れている
取り扱っている内容はもはや一旦本編が終わってから語られるような奴で
エンドフィールドでも出てくる「タロⅡ」というワードについても出てくる
つまるところエンドフィールドも触らないとアークナイツ世界で本当に何が起きたのかを掴ませる気は無い気がしている(エンドフィールドは流石に時間が…………)
設定が重厚過ぎて食べ飽きないのがアークナイツの良さである(始めたのは2024年の3/31)
最初に始めたころはゲームの難しさとか、初期キャラ低レアのキャラデザに続くかどうか困惑していたが、サイドストーリーやメインストーリーを進めていくうちに設定の深さに驚愕してしまった
正直ここまで世界観設定を練り上げているコンテンツは昨今出ている漫画や小説でも多くは無い、むしろ今の時代では珍しい位に彫り込んである
であるが故に取っ付きにくい印象がある事も分かるので、正直これを語り合う人が身近にいないのが残念だ、今私が大学生とかなら多分それも可能だったのだろうけれど
以下「バベル」内容に触れつつ感想
〇ドクターやアーミヤの過去に何があったか
アーミヤとの巡り合わせ自体はどの意思も介在していない、完全なイレギュラーの存在だった
しかしこのアーミヤというイレギュラーがいた事でテレジアとドクターの関係が希望のあるものとなった
アーミヤがいなかった場合、テレジアとドクターは2部以降ですら修復できないような完全に決別する道になっていたと考えられる
テレジアはアーミヤが成長していく中で「文明の存続」を渡すかどうか、暗に考えていた事が分かる サルカズの紛争の中で自分が解決に導くには限界がある事を既に悟っていた節がある、故にこんなに早く引き継ぐ事になる事は……等懸念を示している、アーミヤは年齢にしても境遇としても世界を純粋に見る事が出来る事からテレジアから見て適任者だったのだろう
もしアーミヤがバベルにいなかった場合、ドクターの本質はテレジアの信頼を得る事が出来ず、最後の裏切りに際して自分の身を守りながらドクターを殺める事すら出来ただろう、しかし殺めた後は? サルカズの問題は解決出来ず、今までと同じ殺戮と天災の中で絶望しかない、「バベル」の看板を背負いつつ消耗し続けるカズデルで疲労し続けて詰み続けていただろう
そしてアーミヤはドクターにとってもイレギュラーだった
ドクターは本来旧人類の味方だ、プリースティスと共に旧人類が抱えていた問題を解決させる為に研究発展させた源石の発明者で、旧人類の希望を背負っていた人物だった
故にアーミヤと出会わなければ、旧人類の希望を優先し続け、新人類に対して表向き友好的でありつつ冷静に敵で居続けただろう
テレジアはそんな感情を見抜く、故にケルシーがドクターを起動した時から
バベルの塔の崩壊は始まっていたはずだった……
しかしアーミヤとの出会いによってテレジアはドクターの本質を知り、状況の複雑さを理解し、起こってしまった事に対して最善の出来得る事をした事から本編に繋がる
ちなみに余談としてプリースティス、つまり女教皇やバベル(塔)をモチーフにしている以上タロットが無関係とは言えないので、ちょっとした小話として塔の前には悪魔があり、塔が崩れた後のタロットカードのモチーフは星(希望)になる
そして女教皇の前は魔術師であり後に来るカードは女帝である
これ以上はこじつけ臭くなるので、あくまで小話として控える
〇何故2部にヴィクトリアxサルカズの話を持ってきたのか
メインストーリー1部が終わって2部を始めた時、最初に考えた事は「これはメインでやる話なのだろうか……?」であった
1部のロドスとレユニオンの話は何となくそれを主軸にする意味は分かる、ロドスもレユニオンも主軸は感染者の為の戦いであるが故にメインストーリーとしてホジョカスティやフロストノヴァの話、タルラの話を進めていく事に疑問は抱かなかった
しかし二部に入るといきなり一つの国家危機や貴族間の政治の話が始まり、そういう状況下でロドスが戦地に介入するという展開になった、最初ネタ切れだろうかと思いながら進めていたが、バベル読後 確かに2部に持ってこなければならない話だった事が分かる
結局のところ重要なのは2部の主軸はテレジアなのだ、サイドストーリーやキャラの実装等諸々のメタな話の中でヴィクトリア騒乱を絡めた方が間違いなく良い(サルカズの本拠地でテレジアの相対する話の方がシナリオの筋や一貫性は保ちやすいが、実装出来るキャラのバリエーションが狭くなる)
テレジアがドクターの をした以上、もう一度対面する必要がある
〇前ドクターの思惑とテレジアの思惑
テレジアは現代のテラで生きる生物全体の問題を解決したいと思っている
ドクターは自分と同じ種族の文明存続の危機を解決したいと思っている
ドクターとて旧人類でのコミュニティがあって、そこで色々な苦難の中旧人類の意思を受け取って来た過去がある
テレジアも多くの争乱の中で目にした絶望、文明の存続の機能等に触れながらも源石の対処法を独学で極めて小さい範囲ではあるが何とか出来てしまった事実がある
ドクターは源石への対処が出来る可能性を見てしまった、見てしまったが故にバベルを潰し、源石を成長させる道(旧人類の為の道)を選ぶ事にした
逆に言い換えるなら テレジアとケルシーとドクターが揃って協力し続けた未来、源石を無効化、又は取り除く手段がある事をドクターが見出してしまった事になる
源石の克服は完全に不可能であると結論付けれたなら、ドクターは逆にバベルを切り捨てる事はせず、アーミヤや周辺の人への病気を遅延させる活動に集中していただろう
〇何故記憶を消されたのか
上記の事からテレジアはドクターの本質を信じる事にし、 を消した
希望がある事が分かったから、アーミヤに苦痛の道である文明の存続を引き継いだのだろう
テレジアはこの辺結構強かである、ドクターが現時点で行った結果を受け入れつつ、テラの新人類の未来を優先する為に
女教皇のフラグをへし折ったのだ(バベルイベント時点では、だけど)
そしてテレジアの結果は「孤星」の保存者が行った選択が遂行される布石となる、保存者は長年意識を以て保存に従事し続けた先に新人類の刺激を受け
旧人類の保存を捨てる選択をした、ケルシーもまた、希望を見つけろという言葉から新人類の存続に奔走する事を選択した、しかしバベル時点のドクターは以前の休眠から意識や記憶が続いており、旧人類の希望を未だ抱えていた
およそ旧ドクターが目覚めたその時には 旧人類の存続は既に絶望的であった現実を、認める根拠に乏しかった事も問題だったのだろう
故にケルシーと旧ドクターは、目覚めた時点で希望の方向性がすれ違っていた
テレジアにとっては旧人類(異なる惑星の人)の生活なんて知った事ではないしそもそもドクター一人が背負うには重すぎる(テレジアも文明の存続やサルカズ云々の問題を背負ってる訳だけど……)
そういうごちゃごちゃした問題を抱えてる事が感情を読んで分かっていたので「一旦そういう大義みたいなのを捨ててもう一度自分の本心から何をすべきかもう一度考えましょう」
と、言う事で を消した
貴方の本質はまたアーミヤ(目の前にいる新人類)を救うでしょう?
という事だ、テレジア……強かすぎる……
〇源石とは
これはちょっとまだ考えてはいる所、オリジニウムダストでも言及があったが
文明の存続も記憶媒体であり、記憶の中から剣を発現出来たり、過去の魔術を再現する事が出来たりするので
環境状態を復元できるしエネルギーにもなる万能便利媒体という事だろうか
問題はバベルイベントの中で源石はまだ途中の段階で、最終段階では旧人類の想定通りになる(その過程で新人類は犠牲になるのも一応仕様の範囲内)らしいので万能テラフォーミング物質って事だろうか、具体的な言語が見つからない
とはいえ海も源石もサーミの門もラテラーノの地下も全部旧人類の遺物ってのはドクター君記憶保ち続けてたら本当に発狂してたかもね……
最終感想
ケルシーもアーミヤもテレジアもドクターもプリースティスも最高でした……
久しぶりに激重感情がお互いを殴り合いまくっているシナリオでお腹いっぱいです……
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