理科の改訂のポイント
改訂のポイントは2つ
① 理科で育成を目指す資質・能力を育成する観点から自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、その結果を基に考察し、結論を導き出すなどの問題解決の活動の充実
② 理科を学ぶことの意義や有用性の実感及び理科への関心を高める観点から、日常生活や社会との関連を重視
目標
自然に親しみ、理科の見方・考え方を働かせ、見通しをもって観察、実験を行うことを通して、自然の事物・現象について問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
知識及び技能
自然の事物・現象についての理解を図り、観察、実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
【知識】 自然の事物・現象の性質や規則性などの把握
➡問題解決の過程を通して、あらかじめ持っているイメージや素朴な概念などを結果から導き出した結論と意味づけたり、関係づけたりしてより妥当性の高いものへと更新
【技能】・器具や機器などを目的に応じて工夫して扱う
・観察、実験の家庭やそこから得られた結果を適切に記録する。
思考力・判断力・表現力等
観察、実験を行い、問題解決の力を養う。
◎大きく変化したところ
比 較 ➡ 差異点や共通点を基に、問題を見いだす力
関連付け ➡ 既習の内容や生活経験を基に、根拠のある予想や仮説を発想
する力
条 件 ➡ 予想や仮説を基に、解決の方法を発想する力
推 論 ➡ より妥当な考えを作り出す力
学びに向かう力、人間性等
自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を養う。
・生物を愛護する態度、生命を尊重する態度
・意欲的に自然の事物・現象に関わろうとする態度
・粘り強く問題解決をしようとする態度
・他者と関わりながら問題解決しようとする態度
・学んだことを自然の事物・現象や日常生活に当てはめてみようとする態度
下記の学習活動を通して、資質・能力を育む
①自然に親しみ、(繰り返し自然に関わること含)
②理科の見方・考え方を働かせ(物事を捉える視点や考え方)
③見通しをもって観察、実験を行うことなど
見方
領域別(例)
エネルギー:量的・関係的な視点
粒 子:質的・実体的な視点
生 命:多様性と共通性の視点
地 球:時間的・空間的な視点
他にも、原因と結果、部分と全体、定性と定量など
考え方
「比 較」:複数の自然の事物・現象を対応させ、比べること
「関係付け」:自然の事物・現象を様々な視点から結び付けること
「条件制御」:自然の事物・現象に影響を与えると考えられる要因につい
て、どの要因が影響を与えるかを調べる際に、変化させる要
因と変化させない要因を区別すること
「多面的に考える」:自然の事物・現象を複数の側面から考えること
変更された主な内容
【追加】
・音の伝わり方と大小(第3学年)
・雨水の行方と地面の様子(第4学年)
・人と環境(第6学年)
【移行した内容】
・光電池の働き(第6学年⇐第4学年)
・水中の小さな生物(第6学年⇐第5学年)
・電気による発熱(中学2年⇐第6学年)
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