そんなのキノコだ!という未来が良いのか?

NPO活動を行う上で、ボランティアの存在はとっても重要です。
運営側にとっては、その人のもつ経験や知識スキル、時間、さらに労力などなどを提供をしていただくので、ありがたい限りなのですが・・・・
対価としての報酬が基本的に支払われない活動に、ボランティアとして主体的に関わることに、いったいどんな意義や利点があるのかを明確にしないといけないなと思っています。

もちろん、活動のミッションやビジョンに共感して参加し、自分にできることを進んで行うことがボランティアであるので、そもそもやりたくなければやらないし、主体的にモチベートされないのであれば、関わらないのが前提ではあるのですが、これが何かしらの評価や実績として関係してくるとちょっと様子が変わるのかもしれません。

で、調べてみたら、

例えば、その団体のボランティア活動に対するボランティア証明書というのを団体ごとに発行することができます。きちんと信頼ある証明機関として発行する方法(有料)もありますね。

証明書というところも実はポイントで、それは、○○団体の▲▲▲というボランティア活動をしたという書面としての記録で、本来それ以上でもそれ以下でもないはずです。だから、ボランティア活動をすることの意義や利点とは言い難いのではと思っています。

しかし同時に、受験という試験の合否、そして、その学校を卒業した証明として学歴ということではなく、その人の体験や経験も学びとして認めていこうということになるとますますこの証明書というのは必要になってくると思います。

但し、
よくYouTubeでも出てくるイェール大学助教授・成田悠輔 先生が言うには、それは、ますます格差を生み出す結果になると話します。

確かに、その人を判断するものが、たくさんの経験や体験、いわゆる実績ということになれば、その分、どれだけ人と違ったことをやるかや、より対外的に成功したか、認められたかが大事となります。つまり、このような情報を得ることができ、成果ができるまで行動できる条件や環境がある人が有利ということです。試験勉強の場合、少なくとも自分に合った正しい勉強法で、対策と計画を立てて、きちんとやれば正当な成果を得ることができます。(もちろん、その志望校が本当に自分の未来につながる学校なのかどうかの選択も重要です。)もちろん、大学に行くこと、企業に就職することだけが人生の選択肢ではないのですが。

ちょっと話がそれましたが、
ボランティア活動というのは、けっきょく何か成果をもとめることよりも、そのプロセスが楽しく、その人の人生を充実させることにつながるから主体的にかかわりたいのだと思います。

そして、そこに何かしら学びや感動が生まれるから、またやってみよう!となるのだと思います。今まで学んだ経験やスキルを活かせ、様々な可能性を感じるから、金銭的な報酬はなくても、感謝というコミュニケーションが生まれ、人間としての喜びを実感するのだと思います。

だから、その人にとって、自分の人生をどう幸せに生きるのかという選択のなかに、ボランティア活動があるかどうかということで、どこで何をしたかという証明書を超えたところにありますよね。

人ってやはり根源的に遊ぶのが好きというのは、裏返すと、学ぶって本来おもしろいからだと思うのです。遊びのなかには、必ず学びってありますよね。今からさらに進化し、成長すること、今までできなかったこと、さらに知らなかったこと、発見や気づきと、昨日とは違う自分に出会えたり、周りの世界も違って見えてくる。本当にワクワクですよね。

つまり、あどこに所属して、どんな活動をしていたかということを証明するだけでなく、今の自分はこれだけできるようになった、わかった、できるようになったという学びの記録証明の方が、必要ではないかと思っています。

例えば、国際的な規格としての、知識・スキル・経験のデジタル証明としてオープンバッジというものがあります。いわゆるWeb3.0にでてくるブロックチェーン技術による証明です。

話を戻しますが、ボランティア活動は、人生をより充実させ、人と人とのつながりを実感できるもの。そこから何を学び、気づいたのかは、一人ひとりに任せられています。まちのきょういく委員会というNPO活動に関わる人たちには、私たちのビジョンである、「誰もが自分の人生を自分らしく生きる社会の実現」これをきちんと実感できるようにすることだなと思っています。

だから、関わる人たちとコミュニケーションし、パートナーシップを通して「学びの民主化」を進めていくのです。

文科省のことばを借りれば、「主体的で、対話的な、深い」学びの活動は、自分と世界とをひろげ、わかる、できることを増やし、よりより人生を幸せに生きる力、自信をつけていくことです。

ボランティア活動のように、学びが生まれるのは学校だけではありません。学歴以外の学びに対しては、きちんとそれを証明することが必要になると思っています。一人ひとりの学んだこと、できることをきちんと残せるようにすることです。

まちのきょういく委員会では、その人の学んだ経験と成果を証明するためのデジタルバッジを模索しています。

私たちは、法人格がない集団でしかないため、発行団体として責任を持ってデジタル証明発行することができないため、パートナーである一般社団法人CEO協会と組んで、検証しているところです。

デジタル証明書となると資格証明のデジタル版と捉えてしまいがちですが、よりより学びの形を探求していきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。



「希望」ある社会、一人ひとりの才能が開花できる社会の実現に向けての活動資金にさせていただきます!!