新卒採用っておかしくない?っていう話をしようかなと
就活経験者も、これから迎える人も新卒採用って変だと思いませんか??
大学3年生になって初めて就職のために自分と向き合う、これ自体は正しいと思うのだけれども、就活ありきの人生はなんか違うんじゃないの?というスポットから採用について考えてみようかと思います。
今就活生として頑張っているみなさんの箸休めとなるようなものになりますように⭐️
新卒の背景
なぜ日本にこのような新卒採用の形が始まったかご存知ですか?
明治時代
明治時代の大学はいわゆる「旧帝大」と呼ばれる大学のみであり、ここに通える学生はエリートのみであり、卒業生の多くは官僚や財閥企業などに進んで行きました。
大正時代
戦争をきっかけとする好景気によって、庶民にも広く高等教育が普及しました。しかし大学は旧帝大しか存在しておらず、企業内で英語や数学などの教育を進めて行きました。その後1918年に政府から「大学令」が公布された事で改革が始まりましたが、戦争の終結や大震災による不況で、就職を希望する学生が増え、各社で入社選考が行われるようになりました。
これがいわゆる「新卒一括採用」の始まりと言われています。
各大学にも就職部が生まれ、就活指導などが始まりました。
昭和初期
世界恐慌など不景気が続き、より仕事に就くことが難しい時代に突入しました。しかし、日中戦争が始まり、戦争が激しくなると悲しいかな景気が回復し今度はいわゆる就活においての「売り手市場」が起こるようになり、どの企業も初任給を上げるようになりました。そこで国が介入し「初任給の一律化」などを行いました。これがまさに現代まで続く、新卒学生の初任給は横並びという文化を形成して行きました。
その後
このような背景の中で日本独自とも言える新卒制度は進化していき、現代の形になっていったというわけです。100年以上も前から現代までこの制度が続いているというのは感慨深いものであり、かつ時代遅れな概念の一つではないかと感じてしまうわけです。
現在の新卒採用と課題
新卒の3年以内の離職率をご存知でしょうか?
3割の学生が3年以内にファーストキャリアを離職しているそうです。多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれかと思いますが、実に10人に3人が転職をしていると考えると少し多いような気もします。
もちろんベンチャーに新卒として入社しているのであれば、3年でnextキャリアに進むというのは理解できますが、大手に勤めていたけど、カルチャーが合わない。働きづらいという理由で転職する人が増えている背景には、新卒採用の制度がそもそもとしておかしいのではないかと思うのです。
現在の就活では、大学三年生になると先輩や友達の勧めから就職活動に踏み出す学生が多くなっております。そしてそこから半年から一年をかけて自己分析をし、業界について調べ、どの会社に入る事でその目的を達成できるかを考える、、
これって半年から一年でできる事なのでしょうか!?
私は無理です。笑
大学生のうちから、もっというのであれば中学高校時代から実社会と学生を近づける動きをするべきだと感じます。大学入学時点で将来の目標が定まっていない人がほとんどだと思います。これ自体は当たり前のことであり全く問題はないのですが、それ以上に実社会と触れる機会がほとんどありません。
企業の採用担当として、社会への責任として、もっと学生と社会を近づけていけるようなことをするべきだと感じる今日この頃なのです
就活の本来あるべき姿
そして、現在の一括採用という形は、まさに明治時代から引き継いできた、いわば”文化”であり、現代における最適な採用手法ではないと考えています。
現代の学生は十人十色、幅広い可能性や力を持っている学生がいます。この背景としてITの拡大・普及に伴う情報アクセスの自由化などを筆頭に様々な理由が考えられますが、間違いなく一世代前の学生よりもいい意味でばらつきがあります。
このばらつきを一括で採用しようとするからギャップが生まれるのではないかと考えているのです。
新卒のポジション採用を実現します
そのためにも、新卒でもポジションで採用できるような環境・企業を作り増やして行きたいと考えています。
まさに「学生」が学生という職業から「転職」するような環境を使って就活を進めていけるような時代になればと思っているのです!
新卒一括採用について今一度いかがなものか考えていただけると面白いかと思います!
今日も良い1日をお過ごしください〜!
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