海のはじまり 第10話を見て
前回、夏くんと弥生さんの別れがあって、「これから3話も何を描くんだ?」と思ったのを訂正したい。
よく考えたらこのドラマのタイトルは『海のはじまり』だ。
夏くんと海ちゃんが親子として暮らし始めるこれからがまさに本題なのだ。むしろこれまでは序章なのではないかと思い直した。
番組のメッセージとして〈人は、いつどのように“父”になり、いつどのように‟母”になるのか。この時代だからこそ伝えたい‟親子の愛”を通して描かれる‟家族”の物語。〉とありましたが、まさにこの親子の形を今回含めた3話で描くのでしょう。
そして、水季の手紙にもあった、「誰も傷つかない選択肢はない」という言葉は、キーワードになっていて、家族の形は、必ずしも関わる全員が幸せだとは限らないし、それでいいのだということを生方さんは伝えたいのではないかと思います。
それでも私は、できるだけ誰も傷つけたくないと思います。できればそれにこしたことはない。
でも一方で、あまりそこに固執することは、他人軸の人生を生きることになるという不安もあります。
私は、最近は他人軸を止めようと思う気持ちが強いのですが、それは今まで他人軸で生きてきた反動であって、多少の揺り戻しはアリでしょう。
人はちょうどよい、程よい生き方、考え方が良いのだと思いますが、そういうわけにもいかず、波のように寄せては返す。振幅の間で生きているのだと思います。
だいぶ脱線しましたが、次回は親になる苦労が描かれるのでしょうかね。
楽しみです。