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「花束みたいな恋をした」を見たら、自分の仕事への向き合い方を思い出した

花束みたいな恋をした、がテレビでやると知って、しっかり録画をして、週末にコーヒーを飲みながら、ゆっくりとソファに座って見た。

脚本家の坂元裕二さんと有村架純さんが好きで、この映画は映画館で見たのだけれど、2度目とは思えないくらいに楽しました。

さて、自分のことのように感じたというのは、菅田将暉さんの役のほうの話です。私も学生時代本が好きで、小説も書いてみたりして、理工学部だったのだけれど、文学部で講師をされていた三田誠広さんの講義にもぐっていたりしてました。

妻とは大学1年生の頃から付き合っていて、私は学生の頃はのんびりとした性格だったのですが、会社に入ると頑張らなきゃ、出世しなきゃと仕事中心になり、残業続きで今考えると抑うつ状態になるまでいていました。幸い結婚はしたものの、妻とはケンカばかりで、映画の中で麦くんと絹ちゃんが言い争っていたのが、自分たちを観ているようでした。
子供も生まれたのですが、娘より仕事優先で、残業や出張が入ると、「しかたない」と思って、子育ては妻に任せてしまっていました。
自分のことで精一杯で、常に仕事で評価されるように頑張らなきゃと戦っていたように思います。

絹ちゃんが約束していた舞台鑑賞の日に、麦くんが出張で行けなくなるというくだりも、「あー、まさしくこんな風に思っていたよな」と思い出しました。

あの頃は、本気で仕事は大事だし責任あるから、優先しなきゃと思っていました。

妻には今でも、「全然子育てしてなかったよね」と言われます。

それから、10年以上経ち、今この映画を見て、余計に刺さりました。

私は既に多くの時間を、黒い靴を履いて社会に費やしてきたのですが、今振り返ってどうすればよかったのかといえば、もっともっと、自分のやりたいことをやればよかったということです。

同じ頑張るのなら社会で認められるために頑張るのではなく、自分らしくあるために頑張ればよかったと思います。

後悔しているわけではありません。これまでの経験がなければ今の状態にはいないし、お金もそれなりに稼いでこれました。

娘も順調に育ち、今では妻との仲もよくなったと思います。

だけど、ちょっと軸がズレていたなと、他人軸じゃなく、自分軸で働けばよかったなと思います。


映画の感想よりも。自分の話のほうが広がってしまいましたが、要するにいいたいことは、坂元裕二さんの脚本、すごいな、ということです。

4月に片思いの世界という映画が公開されるようですね。楽しみにしてます。



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