地中美術館のモネの部屋《直島旅vol.2》
皆さまこんにちは〜
今回は、前回の直島blog↓の続きです。
水玉に導かれて《直島旅vol.1》
地中美術館へ
草間彌生の水玉に導かれて直島へ行くことにしたのですが、
行き着いた『地中美術館』という美術館が、なんと日本を代表する建築家安藤忠雄さんが自然とアートの融合を目指し手がけた美術館でした。
名前の通り、地中に造られていて、入り口はどこかに迷い込んでしまったような異世界感。
要塞のような地下へ続く階段は、天井が吹き抜けていてジブリのラピュタの世界を想わせるような造り。
光の差し込み方も時間によって変わる所などは、普段はなかなか気に留めることのない日の光の変化を建築を通して自然が創り出すアートとして楽しむことができる面白い造りとなっていました。
モネの部屋
そして今回1番楽しみにしていたのが
『モネの部屋』
そのモネの部屋に辿り着く前に、入り口のところでふっとモネの睡蓮の庭を思い出させるような素敵な庭園に出会うことができます。
ちょうど、桜の咲いている時期に行ったのでとても華やかなお庭を見ることができました。
池の周りにも、綺麗に手入れされたかわいい小さな花々がたくさん植えられていて美術館に入る前から癒されます。
そして、いよいよモネの部屋へ、、、
日本にこんな所があったのかと思わずため息をつく。
真っ白な壁の部屋の中をぐるりとモネの絵に囲まれた贅沢な空間。
パリのオランジュリー美術館のモネの部屋を思い出させるような雰囲気。
それもそのはず、こちらにあるモネの絵はオランジュリー美術館に展示されている大装飾画と同様のシリーズ。
どのモネの絵がいいかなーなんて推しの絵を探しながら部屋の中をゆっくり見渡しながらじっくり見ていく。
水面に映る木々などから、光を感じる。
この絵は朝の時間かな?この光は夕方かな?
絵の中の光を感じながらも、
このモネの部屋は、地下にあるのですが自然光のみによって照らされていているので
空間を通して時間や天候、季節の変化を楽しみながらたくさんの光を感じることができます。
光を感じながら見ると、毎瞬、毎瞬、違うモネが目の前にある感覚になり、いつまでもそこにいられる勢いでした。
そして、考え尽くされた最高の空間でモネを堪能することができると思うと、なかなか来ることもできないという想いも募り、結局、一度みるだけでは物足りなく名残惜しくて帰り際にまた足を運んでしまいました。
ウォルター・デ・マリア
そして次に、全然ノーマークだったアメリカ・カリフォルニア出身のアーティスト『ウォルター・デ・マリア』の《タイム/タイムレス/ノー・タイム》(2004)という作品が衝撃的で、
この旅で1番心に残るぐらいの破壊力と謎と神聖さで心を鷲掴みされてしまったので紹介します。
大きな吹き抜けの部屋に階段があり、その中腹あたりに2.2mあると言う大きな黒い石の球体
その球体を囲むように金の棒が3本ずつセットに並んだものが9パターン 計27本
金の棒はよく見ると三角、四角、五角形
どう意味があるのか気になりすぎて、学芸員さんに聞いたところ
『なにに気づきましたか?』
とまさかの質問返し。w
謎解きみたいな雰囲気になり、とりあえず気づいたことを伝えると
『おっしゃる通り、金の棒は三角形、四角形、五角形が、かぶらないように27通りの並びでパターン別になって並んでいます。
それが、なぜなのかなんのためなのかは作者は明らかにしていないのでそれ以上のことは
見ている方の受け取り方次第です。』
とのこと、
えー?!
さっきの何か気づきましたか?は何か知ってる感じだったのに!
ここまで伏線はってるのに最後は教えてくれないのかw
だって、この並びとかパターンとか流石に何か意味してるし
部屋に入った時の神聖な感じとかただならぬ感じはどう考えても作者の意図が何かあるんだろうなと
ただ単に置いただけとは思えない感じがして
この旅の間、3つの図形の組み合わせとか27通りあるのはなんなのかとか3×9=27はなんなのかが頭から離れず。。。
気になりすぎてずっとネットで調べたり、本を買って読んだりしたのですがいたのですがなにも出てこず。。
この配置とかについては書いてあるのですが、その意味を書いていることがなかったのです。
現代アートあるあるというか、
どう受け取っても正解みたいな。
答えは自分の中にあるどう感じるかは自分次第、どう感じたかでイイ
考えるな、感じろと言う感じでしょうか、、、
それでも帰ってきてから私の頭からウォルター・デ・マリアが離れず、ずっとなんだろうなと考えながら、日常を送っていました。
そして、家でお皿を洗っていた時にふと気づいてしまったことが、、、
あれ?
全部3で割れるじゃん。
ここからは勝手な考察がはじまり長くなりそうなので次の記事につづさきます↓
以上、地中美術館のモネの部屋でした。
飛行機に乗って、船に乗り観に行くからこそ、貴重な時間を過ごしてる感覚が増してモネをより楽しむことができた気がします。
気になった方はぜひ足を運んでモネやたくさんのアーティストに会いに行ってみてください。
それではまたー!