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【効果なし?】KDDIによるローソンTOB

こんにちは。本日は経済界隈をザワつかせた、KDDIによるローソンTOBについて解説したいと思いますが、私は最悪の組み合わせだと思ってます。

まず、TOBとは、株式の公開買付のことです。一般的に言われている株式市場の外で行われる取引で、今回はローソン株を50.1%保有する三菱商事からKDDIが株式を買い付ける構図です。
(4月くらいに買い付けるとのことですね)

構想は"未来のコンビニ"で、リアル・デジタル・グリーンとのことで、
ローソンの店舗等で薬の処方・服薬指導やKDDIのスマホサポート・金融サービスを行っていこう的なものらしいです。

個人的にはリアル店舗って賃貸借料や人件費など経費がとにかく嵩むので、いかに一本足打法にしていくかだと思ってまして、例えば小売なら小売で、その他の付加価値なんて必要ないと思ってます。

公共料金が支払えたり、宅配ができたりするのは、便利にもなるし、処理にも時間がかからないのでいいですが、服薬指導とかスマホサポート的な時間がかかって場所もとるビジネスモデルって、何でもあって便利と思うかもしれませんが、逆にコストばかり嵩む気がします。

例えばこんな例もあります。

異業種で組むのってほんとに難しいんですよ...


他には、ローソンとKDDIから得られるビッグデータの強みも一部報道されるところではありますが、POS(いつ、どの商品が、どこで、どれくらいの価格で売れたのか分かるシステム)などを使って、どう活かしていくのか疑問です。

小売のデータは小売で使い倒していくべきで、実はレジには年齢層や性別も打ち込めるようなものがあるので、40代の男性は◯◯を欲しているとか分かるのですが、KDDIのネット販売とかで活かすのでしょうか...?

まあ、ポイント・決済・広告あたりを組み合わせて楽天経済圏ならぬ、KDDI経済圏的なものを作り上げていくイメージと、リアル店舗の強みである個人との接点で便利なサービスを提供していくというイメージなのでしょうか。

KDDIは通信網の基盤が強く、顧客を経済圏に囲い込む力は優れていますから、そのあたりの強みを強化していくということでしょう。

ちなみに、株式市場の反応はこんな感じです。

以上となりますが、KDDI経済圏の強化くらいにしておいて、ローソン店舗での何かというのはやめたほうがいいと思ってます。

下の記事にあるように、レジ前に大画面を設置する戦略も流行っているようですが、店舗改革はせめてこの程度にしておいたほうがいいのかなと思ってます。


以上となりますが、本日も読んでいただきまして、ありがとうございました!

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