【シンママ】2歳の子供と赤字ライフプラン
投稿者について
私は新卒から銀行、証券、生命保険、FPと金融業界で働いてきました。
現在は家業を継ぐため退きましたが、全業種含めると数千人のお客様を担当してきました。FPになってからは年間200件ほどのライフプランの相談を受けておりました。今では相談者様の許可を得て、皆さんが気になる周りの家庭のお金事情を公開しております。
今回の相談者様
相談者様プロフィール
本人(23歳):
女性 高卒 高校卒業後は地元の地方信用金庫に入社
20歳の時、最初に配属された店舗の先輩(5個上)と
お付き合いし交際1年で妊娠をきっかけに結婚。
その後、元夫は他支店に異動。相談者様が妊娠中に異動先の女性と不倫。
産休に入った頃に、不倫相手との子供ができた報告を受け、そのまま離婚。
元夫は不倫相手と逃げるように転職・都会へ移住。きちんとした離婚協議や
養育費の相談などはできなかった。養育費は月5万払うことになっていたが
最初の2か月のみ振り込まれてその後はなにもなし。泣き寝入り。
本来幸せである出産も両親と3人で悲しい雰囲気であったそう。
その中でも母親として自覚も強く芽生え、子育てへの覚悟が決まったと。
今は両親のサポートもほぼなしで子供を保育園に預け、
新卒入社した信金でパート勤務をしている。
相談者様の考えるライフプラン
・子供が小学校に入るまでは信金でパート勤務
・その後はフルタイムで復帰
・子供との思い出はたくさん作りたい
相談者様のライフプラン表(グラフ)
解説(支出の詳細付き)
現在は新卒で入社した信用金庫でパートとして勤務しています。
フルタイムでも働けますが、人繰りが常に厳しい信金では、
子供の急病等で当日に有給を取ると「お局」からの風当たりが
非常に厳しいといいます。「お局」は50代でだれもは逆らえない。
「私の子供が小さかった時は~」とマウントを取ってくる老害の
素養も備わってるといいます。そんなお局は各店舗に1人はいる、
とのことで急な有給などにも対応できるようにパートを選択してます。
子供が小学校に入ってからは正社員として復帰するそうですが、
信金の収入は事務職は300万円で定年までほぼ変わらないといいます。
(支店長でも600万円ほど)
ライフプラン表では子供が高校を卒業するまでは収支はほぼイコール。
高校を卒業するとどんどん赤字になります。
これは子供の手当・シンママの手当が急になくなるため。
40歳で以降でも同じ水準の生活をしていると生活できなくなるため、
節制体質にならないといけません。とはいえ、一度上げた生活水準を、
元に戻すことは難しいことです。
(そもそも子育て中もかなり厳しいプランですが・・)
今後は、
【①収入を上げることを考得る。】
元の職場に復帰するだけではなく、その後はキャリアアップを考え、
総合職への転換の希望を出すことや、信金➤地銀への転職、
金融キャリアを活かし財務を身に着け、他企業の経理へ転職など
収入を上げる努力をしないといけない、と認識すること。
【②支出の見直しをする】
子育て中も手当等でなんとか大きく赤字にはなりませんが、
とは言え、突発的な支出には耐えられないです。
貯金ができるように手取りの8割で生活ができるように、
家計簿を見直す必要があります。
【③保険に入る】
母親の1馬力のみでの生活しているため、母親が倒れたり、入院、
亡くなった場合は子供も一緒に露頭に迷います。
資金繰り厳しい中ではありますが、必要経費として保険への加入を検討します。(もしくはその際の資金は親戚に工面してもらえるようにあらかじめ話をしておく)
今回は以上になります。
ライフプランを作って悲観するのではなく、今からどんな対策・意識を持つことができるか、その点を考える必要があります。
今回の相談者様も将来を予測して未然に赤字を防ごうと意識できたことに感謝しただいておりました。
お客様保護のため内容は一部、変更しております。
(免責)ライフプラン表はあくまで目安であり、確からしいものではありません。参考としてお考え下さい。
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