「涙の女王」で振り返る韓国語の文法(中編)
前編に続いて「涙の女王」の各シーンを振り返りながら韓国語の文法を振り返る例文集の中編です。今回もネタバレあります。
では、また気に入ってるセリフを幾つか。
「는 대로(~したらすぐ)」を使ってる箇所を探し見つけたのが、物語の後半で「隠し部屋」を探すために、ヒョヌの実家の畳の部屋でヘインとヘインの両親、スチョル、ボムジャが図面を囲みながら作戦会議をしているときのヒョヌのセリフ。
この両親+叔母+長男、ヒョヌの実家に馴染みつつも、とにかく作戦会議ばっかりしてて次の展開を期待せずにいられないんですよね。
ヘインが結婚式で10年後の自分に向けたメッセージ。「イケてる」って違和感を感じましたが、原文は「ㄹ/을 테니까(~するだろうから)」を使って、直訳すると「まだキレイでいて、健康でいて、私が一番うまくいってるだろうから」というニュアンス。
ちなみに、このセリフは3回も出てきました。エピソード1では余命宣告の後で、結婚式の幸せなシーンとの残酷なギャップとして。エピソード13では手術のため大切な記憶を失っていくというシーンで。そしてエピソード14は記憶を失う前のヘインが水族館を貸し切って、記憶を失った後の自分に、この動画を見せるというシーン。それだけドラマ全体を象徴するシーンなんじゃないかと思います。
二人がドイツに言ってる間に金庫に隠していた離婚届が見つかり、見ているのが辛いぐらい二人の関係が最悪になっているところを秘書たちは「クジャク注意報」と呼んで警戒し、二人が同じ店で食事したりエレベータで鉢合わせないよう右往左往するあたりがコミカル。このあたりも繰り返し見たいですね。
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