「ヒーローではないけれど」でハン検4級対策
前回、HANA の「ハングル能力検定試験 4級完全対策」に出てきた慣用句を中心に例文を抽出してみましたが、今回は慣用句だけでなく必修項目を全体的に抽出してみました。
눈만 감았다 뜨면 행복했던 과거로 돌아갈 수 있었잖아(目を閉じれば 幸せだった過去に戻れたのよ: エピソード1)
1話目にして早くも出された「幸せだった時間には戻れる(幸せでなかったら戻れない)」という物語のルール。4級対策では「目を閉じる」などの慣用句が出ていました。
눈만 감았다 뜨면: 「目を閉じて開けるだけで」
눈: 目
만: 〜だけ
감았다: 閉じた
뜨면: 開けると
행복했던 과거로: 「幸せだった過去に」
행복했던: 幸せだった
행복하다: 幸せだ
-던: 過去の習慣や状態を表す接尾辞
과거: 過去
로: 〜に(方向を表す助詞)
돌아갈 수 있었잖아: 「戻ることができたでしょう」
돌아갈: 戻る
돌아가다: 戻る
수 있었잖아: 〜できたでしょう
수 있다: 〜できる
-잖아: 〜でしょう、〜じゃないか(相手に同意を求めるニュアンス)
암만 눈을 감고 떠올려도 안 돌아가져요(いくら目を閉じても戻れない:エピソード5)
こちらも「目を閉じる」という慣用句が出ていたのでピックアップしました。こっちはギジュの能力ではなく母親の能力に関するセリフですね。
암만: いくら
韓国語の「아무리(いくら)」の口語的な表現で、「いくら〜しても」を意味します。
눈을 감고: 目を閉じて
눈: 目
을: 〜を(目的語を示す助詞)
감고: 閉じて
감다: 閉じる
-고: 〜して(動作の並列を表す接続助詞)
떠올려도: 思い出しても
떠올리다: 思い出す、浮かべる
-어도: 〜しても(逆接を表す接続助詞)
안 돌아가져요: 戻ることはできません
안: 〜ない(否定を表す副詞)
돌아가져요: 戻ります
돌아가다: 戻る
-어지다: 〜される、〜なる(受動・変化を表す助動詞)
-요: 〜です(丁寧な語尾)
이건 그냥 잠을 청하려 눈을 감는 순간 하필 그 생각이 떠오른 탓이지(寝ようとして目を閉じた時に 思い出したってだけだ:エピソード5)
くどいですが、再び「目を閉じる」という表現。ト・ダヘが例の指輪をしているという伏線が出てきて、未来を見れる母親と過去を見れるギジュが交錯し始めたところですね。
이건: これは
이것: これ
은: 〜は(主題を示す助詞)
그냥: ただ
잠을 청하려: 眠ろうとして
잠: 眠り
을: 〜を(目的語を示す助詞)
청하려: 求めて、試みて
청하다: 求める、試みる
-려: 〜しようと(意図を示す接続助詞)
눈을 감는 순간: 目を閉じる瞬間
눈: 目
을: 〜を(目的語を示す助詞)
감는: 閉じる
감다: 閉じる
순간: 瞬間
하필: ちょうど、よりによって、あろうことか
그 생각이 떠오른 탓이지: その考えが浮かんだせいだ
그: その
생각: 考え
이: 〜が(主格助詞)
떠오른: 浮かんだ
떠오르다: 浮かぶ
탓: せい、理由、原因
-지: 〜だ(断定を表す終助詞)
무슨 꿈을 꾸셨는데요(どんな夢を見たんですか?: エピソード4)
ちょっと物語が前後しますが「夢を見る」という慣用句も出てましたのでピックアップ。ちなみに、エピソード4で母親が見たのは宮殿サウナから救急車で担ぎ込まれたト・ダヘの夢でした。
무슨: どんな、何の
質問の内容が具体的でない場合に使われる疑問詞です。
꿈을: 夢を
꿈: 夢
을: 〜を(目的語を示す助詞)
꾸셨는데요: 見たんですか?
꾸셨: 見ました
꾸다: 夢を見る
-셨-: 〜される(尊敬の意味を表す助動詞)
는데요: 〜ですか?(丁寧な語尾で、相手にやわらかく質問するニュアンス)
7년 만이다, 다시 꿈을 꾸게 된 게(7年ぶりだわ 予知夢なんて: エピソード4)
こちらも「夢を見る」という慣用句。
7년 만이다: 7年ぶりだ
7년: 7年
만이다: 〜ぶりだ(期間を表す表現)
다시: 再び
繰り返しや再度何かが起こることを示します。
꿈을 꾸게 된 게: 夢を見るようになったのが
꿈: 夢
을: 〜を(目的語を示す助詞)
꾸게 된 게: 夢を見るようになったことが
꾸다: 夢を見る
-게 되다: 〜するようになる(動作の結果や変化を表す表現)
-ㄴ 게: 〜たことが(話題の原因や理由を示す)
약기운 따위에 신성한 꿈을 꿨을 리가 없어(薬なんかで 予知夢を見るはずがない: エピソード8)
꾸다(夢を見る)の過去形です。そういえば睡眠薬も何度か登場するアイテムでしたね。
약기운 따위에: 薬の効き目なんかで
약기운: 薬の効き目
약: 薬
기운: 効き目、力、雰囲気
따위: 〜など、〜なんか
軽蔑や軽視のニュアンスを含む表現です。
에: 〜で、〜によって(原因・手段を示す助詞)
신성한 꿈을: 神聖な夢を
신성한: 神聖な
신성하다: 神聖だ
꿈: 夢
을: 〜を(目的語を示す助詞)
꿨을 리가 없어: 見たはずがない
꿨을: 見た
꾸다: 夢を見る
-았/었을: 〜したはず
리가 없어: 〜はずがない
리: 〜はず
가: 助詞
없다: ない
미래에서 복귀주가 도장을 찍었다고 하면?(ならば未来のポク・ギジュが 判を押したと言えば?: エピソード5)
未来のギジュが過去に戻って何をしたかをギジュ本人が知ることができず、ト・ダヘだけ知っているという不思議なシチュエーションも物語を複雑にしてくれてます。ちなみに、このセリフの4級イディオムは「判を押す」です。
미래에서 (ミレエソ): 「未来から」
복귀주 (ポッキジュ): 「復帰株」または「復帰した人物」。この文脈では、未来から戻ってきた重要な人物や影響力のある人物を指すことが多いです。
도장을 찍었다고 (ドジャンウル チゴッタゴ): 「スタンプを押した」と訳せますが、ここでは「認められた」や「正式に決定された」という比喩表現として使われます。
하면 (ハミョン): 「〜といえば」「〜としたら」という仮定の表現。
난 지금 당장이라도 13년 전으로 돌아가서 널 구하고 싶단 말이야 반지도 끼워 주고 싶고(すぐにでも13年前に戻って 君を救って指輪を渡したい:エピソード10)
このドラマを象徴するセリフのひとつですね。「라도」が出てるのでピックアップしましたが「できる韓国語 初級Ⅰ・Ⅱ」にも出てたかも。
난 (ナン): 「俺は」「私は」。主語を表します。
지금 당장이라도 (チグム ダンジャンイラド): 「今すぐにでも」。緊急性や切迫感を強調します。
13년 전으로 (シプサムニョン ジョヌロ): 「13年前に」。具体的な過去の時間を指します。
돌아가서 (ドラガソ): 「戻って」。過去に戻ることを意味します。
널 (ノル): 「君を」。目的語で、相手を指します。
구하고 싶단 말이야 (クハゴ シプタン マリヤ): 「助けたいんだ」。願望や意図を示します。
반지도 끼워 주고 싶고 (パンジド キウォ ジュゴ シプコ): 「指輪もはめてあげたいし」。もう一つの願望を追加しています。
엄마 꿈 때문에 온 가족이 휘둘리는 거 엄마만 몰라(家族全員が母さんの夢に 振り回されてきたの: エピソード9)
これも、ある意味でドラマを包括するセリフですね。予知夢が適度に情報量が足りないところがドラマを面白くしてた気がします。
엄마 (オムマ): 「お母さん」。
꿈 때문에 (クム テムネ): 「夢のせいで」。ここでの「꿈」は具体的な夢(将来の目標や願望)を指しています。
온 가족이 (オン カジョギ): 「家族全員が」。
휘둘리는 거 (フィドゥルリヌン ゴ): 「振り回されること」。受動的に影響を受けることを意味します。
엄마만 몰라 (オムママン モルラ): 「お母さんだけが知らない」。他の全員が知っているのに、お母さんだけがその事実を知らないことを示しています
공연장에서 동희 니가 날아오르더라고(ダンス大会の会場で あんたが飛んでた:エピソード12)
母親の予知夢に振り回されるとわかっていて、エピソード12ですごい夢が出てきたので笑ってしまいました。
공연장에서 (コンヨンジャンエソ): 「公演場で」。具体的な場所を指しています。
동희 (ドンヒ): 人の名前。ここでは特定の人物を指します。
니가 (ニガ): 「お前が」。親しい関係で使われる「あなた」を意味し、カジュアルな言い方です。
날아오르더라고 (ナラオルドゥラゴ): 「飛び上がっていたよ」。過去に見たことを表現しています。「날아오르다(飛び上がる)」の過去形で、話し手が直接見たことを伝えています。
하루에 밥 한 끼 정도는 같이 먹지 않아요?(1日に1食くらいは 一緒に食べません?:エピソード3)
序盤に出てたセリフです。4級完全対策は否定形にページが多く割かれてましたので、しっかり慣れておきたいですね。
하루에 (ハルエ): 「一日に」。「하루」は「一日」という意味です。
밥 한 끼 정도는 (パプ ハン キ ジョンドヌン): 「ご飯一食くらいは」。「밥 한 끼」は「ご飯一食」を意味し、「정도는」は「くらいは」を意味して、提案や許容のニュアンスを含みます。
같이 (カチ): 「一緒に」。
먹지 않아요? (モクチ アナヨ?): 「食べませんか?」。疑問形で、提案や誘いの表現です。
이나가 없어진 시간대에 우리가 같이 있지 않아서(イナが姿を消した時間には 君と いなかった:エピソード9)
これも否定形。ギジュはト・ダヘと一緒にいた時間にしか戻れないという制約がある中、どうしようという話ですね。
이나(イナ):
韓国の人名です。
없어진(いなくなった):
「없다」は「いない」や「なくなる」という意味で、「-아진」は動詞の過去形を作ります。「いなくなった」という意味です。
시간대에(時間帯に):
「시간대」は「時間帯」という意味で、「-에」は助詞で「〜に」を示します。「時間帯に」という意味です。
우리가(私たちが):
「우리」は「私たち」という意味で、「-가」は主格助詞です。「私たちが」という意味になります。
같이 있지 않아서(一起にいなかったから):
「같이」は「一緒に」、「있다」は「いる」、「-지 않다」は否定を表す表現で、「-아서」は原因や理由を表します。「一緒にいなかったから」という意味です。
내가 도다해를 구하려면 이나가 태어난 시간으로 가야 되는데(君を救うにはイナとの時間に 戻る必要があるが)
구하려면(救うには)が4級の「語尾」に出てたのでピックアップしました。
내가(私が):
「나」は「私」、「-가」は主格助詞で、「私が」という意味になります。
도다해를(トダヘを):
ここでは「도다해」という名前が目的語となっています。「-를」は目的格助詞で、「トダヘを」という意味です。
구하려면(救うには):
「구하다」は「救う」という意味で、「-려면」は「〜しようとすれば」「〜するには」という意味です。「救うには」という意味になります。
이나가(イナが):
「이나」は人名で、「-가」は主格助詞です。「イナが」という意味です。
태어난 시간으로(生まれた時間に):
「태어나다」は「生まれる」という意味で、「-ㄴ」は過去分詞を作る接尾辞、「시간」は「時間」、「-으로」は「〜に」を示す助詞です。「生まれた時間に」という意味です。
가야 되는데(行かなければならないのだが):
「가다」は「行く」という意味で、「-야 되다」は「〜しなければならない」を示します。「行かなければならないのだが」という意味です。
쓰러져 가는 우리 집에서 뭐라도 건지려면 빨리 짐 싸야 돼(少しでも高く売るには 早く出ていかないと)
これも라도と려면が出ていたのでピックアップ。
쓰러져 가는(倒れかけている):
「쓰러지다」は「倒れる」という意味で、「-어 가다」は動作が進行中であることを示します。「倒れかけている」という意味です。
우리 집에서(我が家から):
「우리 집」は「我が家」、「-에서」は場所を示す助詞で「〜から」という意味です。「我が家から」という意味になります。
뭐라도(何かを):
「뭐」は「何」、「-라도」は「何でも」という意味で、「何かを」という意味になります。
건지려면(救おうとするなら):
「건지다」は「救う」という意味で、「-려면」は「〜しようとするなら」という意味です。「救おうとするなら」という意味になります。
빨리(早く):
「早く」という意味です。
짐 싸야 돼(荷物をまとめなければならない):
「짐 싸다」は「荷物をまとめる」という意味で、「-아야 되다」は「〜しなければならない」という意味です。「荷物をまとめなければならない」という意味になります。
그래도 다행이지 이 정도로 마무리돼서(この程度で済んで よかったのよ)
그래도(それでも):
「それでも」や「それにしても」という意味で、状況や条件が予想に反していることを示します。
다행이지(よかった):
「다행이다」は「よかった」「幸いだ」という意味です。「-지」は軽い強調や確認の意味を持ち、「よかった」という意味になります。
이 정도로(これくらいで):
「이 정도」は「この程度」という意味で、「-로」は手段や方法を示す助詞で、「これくらいで」という意味です。
마무리돼서(終わって):
「마무리되다」は「終わる」「仕上がる」という意味です。「-서」は理由や原因を示す接続助詞で、「〜して」「〜ので」という意味になります。「終わって」という意味になります。
니가 과거를 바꿀 수 없는 것처럼 나도 미래를 바꿀 수는 없어(あなたのように 私も未来を変えられない)
것처럼が4級完全対策に出てました。ちなみに、このセリフは予知夢を見ることができる母さんのセリフ。見ることはできるけど何もできないのも、このドラマのポイントですね。
니가(君が):
「너(君)」の縮約形で、「-가」は主格助詞です。「君が」という意味になります。
과거를(過去を):
「과거」は「過去」という意味で、「-를」は目的格助詞です。「過去を」という意味です。
바꿀 수 없는(変えられない):
「바꾸다」は「変える」という意味で、「-ㄹ 수 없다」は「〜することができない」を示します。「変えられない」という意味です。
것처럼(ように):
「것」は「こと」、「-처럼」は「〜のように」という意味です。「ことのように」という意味になりますが、全体として「〜のように」という意味になります。
나도(私も):
「나」は「私」、「-도」は「〜も」という意味です。「私も」という意味になります。
미래를(未来を):
「미래」は「未来」という意味で、「-를」は目的格助詞です。「未来を」という意味です。
바꿀 수는 없어(変えることはできない):
「바꾸다」は「変える」という意味で、「-ㄹ 수 없다」は「〜することができない」を示します。「変えることはできない」という意味です。