「涙の女王」で振り返る韓国語文法(後編)
「涙の女王」のセリフを韓国語の例文として覚えてしまおうという企画の5回目です。韓国語の学習のYouTubeなんかも見ていて、状況など丁寧に説明した後に、ようやく例文が出てくるパターンなどはありがたいのですが、どうしても、その例文のために作りだされたシチュエーションなので記憶に残りにくかったりします。韓国ドラマを見ていても勉強にならないという人も多いですが、例文を繰り返し覚えるという用途に絞ると、むしろ効果的なんじゃないかと思ってます。
ということで、今回も、幾つかピックアップします。
前回も取り上げた、ヘインの両親・叔母・弟が会長の隠し財産を探すため、サングラスをかけて倉庫に行くシーンで、物語の前半では裏の顔は隠してきたグレイスが裏の顔を発揮しているところです。「아/어 봤어요」は日本語の「見た(봤어요)」に引っ張られるので「ちょっと試してみた」といったニュアンスかなと思ってましたが、ドラマの中で使われてるのを見ると、長年の経験を語るときにも使ってるようです。
ヘインが、手術で記憶がなくなる自分のために書き留めたノートをヒョヌに渡すシーン。「読んでほしい」と訳されてますが、原文は「봐도 돼(見てもいい)」と言ってるんですね。このシーンの直前は、ヒョヌが優しいことを言ってるのにヘインが「悔しい。それも忘れちゃう」と言ってて、ノートを渡した後も「自分を美化して書き直さないで」と、いつものヘイン節です。例文に適してるかというと微妙ですが。
드릴게요と드릴까요が紛らわしいので並べてみました。上の드릴게요はヒョヌの母が大量の白菜を漬けてるところにダヘが「私がやります」と言って見事な包丁さばきで手伝うところ。
下の드릴까요はヒョヌの姉がヘインの母に靴を貰ったお礼に髪をセットしましょうかと言うシーン。「もしよかったら」というニュアンスが入ってますね。ちなみに、いざ美容室でセットしはじめたところ、美容室の常連が表れ、本当に、このお母さんは踏んだり蹴ったりです。
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