Fiction of the Poetic Planets 『蔓の星』

『蔓の星』を、探していた。何かを求めて探していた。

『蔓の星』は、その何かでは無かった。成れなかった。

『蔓の星』は、私たちを探していた。私たちを求めて、私たちを探していた。

『蔓の星』は、悲しんだ。私たちから見て、星は星だったから。

『蔓の星』が、私たちを探さなくなったとき、私たちは、すでに虹を見ていた。

『蔓の星』は、鋭い熱をもっていた。熱を失うことを恐れて、熱を大事にしていた。

『蔓の星』は、熱を零していた。熱を失うその先に、何かは動かない。それを知っていた、見ていたんだ。

『蔓の星』は、どんどん小さくなっていって、いつのまにかに、みんなと同じになっていた。私たちとおんなじになっていた。

蔓の星はほどかなかった。蔓の星はほどかないことを求められていると思っていたんだね


交差した


秋が訪れて、季節の変わり目にやられながら、負けまいと生きている。

私は、絵本を閉じて、頭を抱える。

紅茶の茶葉がもったいない。凡ミス

そうだ、絵本でも読もう。あー、耳がつめたいな。耳栓でもして、絵本を読もう。

足元には小石がびっしり、絵本はもう焦げている

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