宿命のロックンローラー

ステージの闇は心の闇
着飾ったオーディエンスはあなたの幻にさざめく

満天のスポットライト
作られた夜空に映し出されたあなたのシルエット

細い肩に長く延びたストラップ
重たげなテレキャスター
優雅に曲がった指先が弾き出す
突き刺すギターカッティング
虚ろな視線が宙を泳ぐ
かすれたダウナーボイスが祈るように歌う
痛ましいシャウトを繰り返す

あなたのヘヴィブルースがロックンロールに変わる時
闇夜にも色が有ったと気が付いた

誰もあなたを知らないけれど
人の胸のヘヴィネスに棲む
永遠のカリスマ
孤独なキラ星が輝きを失わないように
愛し続ける私の偶像