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聖杯

星屑が千切れながら散った
見渡す限り、愛など関係もない

君の隣で穴だらけの底を覗き込んだら
迷いの聖杯

頭の中の恋心に目を瞑っても
常識からズレていく、檻の中で一人だけ

黒から灰、そして白のグラデーション
たどり着けば耳にさざめく君の声

償い、抗い、不平不満だらけの自分が死んで
誰より間抜けな自分が死んで
縦に横に優しく撫でられて

星屑が千切れながら散った
見慣れた景色、愛など意味もない

君の隣で 穴だらけの底を覗き込んだら
迷いの聖杯、
加護を得られぬまま