まか@翠緑の世界
天国に旅立ってから7年経つけれど、ときどき自転車で職場に向かっていると、ふと彼女を思い出すことがある。2歳のときにレット症候群と診断を受け、食べることが大好き、プールが大好き、いつも元気に飛び跳ねてた女の子。くるくるの金髪で天使みたいな女の子。14年という短い彼女の人生の中で、月に10日ショートステイで関われた。発話がなく、手話も使わなかった彼女が、私に大きな影響を与え続けてる。やはり彼女は天使なのかもしれない。 当時勤務してたショートステイは、重度知的障害や重度自閉症の子
近所に住むフィリップは、口が達者で誰にでも気軽に話しかける。 学校帰りにうちに寄り「なんかオヤツない?」と勝手にキッチンに入ってきて、私とお喋りしたり、関西のノリ。 頭はいいけど、自分勝手というか、柔軟性がないというか、友達は少なかった。 息子とは同じサッカークラブで、学校では隣のクラス。すごく気が合うわけではないけど、時々一緒に遊んで、喧嘩してという感じ。 スウェーデンの小学校は体育の授業の後、男女別の更衣室でシャワーを浴び、着替えます。時間がかかるし、すべる危険もあ
2015年8月10日。 今でも鮮明に覚えてる。夏休み最後の旅行から家に帰る途中でIKEAの側を通った。家まで10分の距離。パトカーが道をふさぎ、警官があちこちに立っていた。普段は交通量の多い車道に人がわらわらといて、泣いてる人もいる。 え?火事?いや、煙はない。ニュースで見たスクールシューティングみたい・・という考えが頭に浮かび、あわてて打ち消した。そんなこと起こるはずがない。ぞっとした。 家に帰ってテレビをつけたら、IKEAで刃物による殺人があったと報道されていた。2名
土曜日の朝、起きてのんびりしていたら、息子が2階からドドドと下りてきて「すぐ出発しないと!」と言うので慌ててでかけました。男子は「でかける!」と決めてからの準備が早いよね。先に起きていた私の方があたふた。 車で10分くらい、木や畑、馬しか見えないのどかなところを進むと、突然住宅地が現れます。この村にはカフェやスーパーはなくて、スポーツセンターの中に売店があるだけ。 16歳の息子は、フロアーボールの選手としてプレーしてて、2年前からは審判をしています。県のフロアーボール協会
3年待ってやっと実現したフランス・ノルマンディーへの旅。 旅行記スタートはこちら。 スウェーデンの夏は涼しい。寒い日もあるし、雨がよく降る。数年前までは、扇風機すらない家庭がほとんどだった。日中気温が上がって暑い日が続くとやっと水温が上がるので、湖に泳ぎにいく。ずっと暑い日が続かないので、タイミングを逃すとまったく泳がすに夏が過ぎていくこともあった。 数年前から猛暑がヨーロッパを襲い、今年もまた暑くなった。日中30℃を超える日が続き、暑さにぐったりなスウェーデン人たち。
夫は歴史専攻で、専門は第1次世界大戦以降のヨーロッパ。戦車オタク。幼馴染のオットー大帝とヘンケラーションの2人も戦車オタクで、何年も「ノルマンディー上陸したい!」と言いつづけてた。ノルマンディ上陸ごっこ?アラフィフのオジサンが言うセリフか?と毎度かわしてきたけど、オジ3の熱意に負け、それぞれのお子たちも大きくなり断る理由もなくなり、しゃーない仲良し3家族でノルマンディー上陸したろ!ということになった。 妻3人のうち、1人はフランス留学経験があり、前夫はフランス人。フランス情
#私の朝ごはん 20年くらい前、母と二人でロサンジェルス、ラスベガス、ニューヨークと旅をした。私は4人兄弟の上から2番目。この旅行に行くまで母と2人きりで長い時間過ごすことはなかったので、とても思い出深い旅になった。 母が一番気に入ったのがニューヨークだった。朝起きて2人でプラプラ散歩しながら近くのお店へ行き、ベーグルや果物などを買った。「なんだか、私たちニューヨーカーみたいだねー」と言いながらホテルに戻り、ポットでお湯を沸かしインスタントのお味噌汁を作って朝食に添えた。
ヴェステロースの市の中心に1200年ごろに作られた大聖堂があります。中に入ると売店やカフェスペースがあり、そしてミサのスペース。ここは近代になって増築されました。 十字架から向こうは1200年代に建てられ、何度か火事に遭い修復されたまま。ひんやりとしていて音がよく響きます。下を見ると石やレンガでできていて、レンガが乾く前に動物が歩いてできた足跡を見つけることもあります。この足跡は犬だそうです。 床はレンガだけでなく大きな石もあり、石には誰かの名前が刻まれて墓石になって
私はスウェーデンで福祉士として障がいのあるお子さんとその家族の支援をしています。今はパンデミック法によりできない仕事があり、主に障がいのあるお子さんを預かるショートステイで働いています。 ショートステイでは様々な障がいのある子どもたちを預かっていて、常時車椅子を使っている子、少し歩けるけれど支えが必要なため外では車椅子を使う子、元気いっぱいで走り回ってる子などいます。 毎日外に出てお散歩をします。介助付きで歩ける子はリハビリや筋力アップのためにも、自分で歩いて欲しい。それ
私は、福祉士として発達障害や身体障害のある子どもたちと接する仕事をしていて、その中の多くの子どもたちが肺の病気や免疫不全を患っています。ハイリスクに属する子たちとその家族、私たちのように接するスタッフは、ワクチンの第2グループに属し2月に入ったころボスから順番が回ってきたと連絡がありました。 夫とは去年の11月ごろから何度かワクチンについて話し合いをしていて、私も夫も打つことに決めていたので、ワクチンの順番が来たときには、ついにきたか・・・と感じました。しかし予定していた量
火曜日の夕方、喉がおかしかった。耳の下あたりのリンパ腺が腫れていたので、熱いお風呂にはいりマッサージをして、ウェブでコロナテストについてチェックしたら、日曜日まですべて予約が埋まっていた。とにかく寝よう、休息第一。 残念ながら翌朝、うっすらと喉が痛かった。急いで1177というサイトを開けたら、誰か予約をキャンセルしたのか、木曜の午後に予約できた。水曜日と木曜日じりじりと待つ。 私は行ってはいけないので、ダーリンに指定された薬局でセルフテストのキットを取ってきてもらった。こ
ついにやってしまった。ふっと息吸いこんで自分を奮い立たせて「サヨナラ」と短く言って、携帯を切った。彼女はまだ、話してる。いつも人の話は聞かず喋ってるから、聞こえなかったのかもしれない。でもそんなのもういい。知らない。 携帯切ってすぐに、彼女の番号をブロックした。私の人生に、彼女は必要ない。彼女は私の人生に入ってきたらいけない人。サヨナラママ友。 このママ友との関係、実は不健康だったと思う。同じ街に住む日本人同士ということで、時々会っていたけど、彼女の口からでるのは愚痴ばか
去年のクリスマスイヴ、私は熱をだした。この数年、風邪をひいても滅多に熱などださなかったのに、よりにもよって、クリスマスイヴに。 12月はずっと残業が続いていて、とどめは、急遽23日に!夜勤がはいった。イヴの朝、くたくたになった体をひきずるように家に帰って、数時間寝た。 頭がぼーっとしていたけれど、これは夜勤明けはいつものこと。義兄の家に集まり、毎年恒例の義姉のお手製チョコレートケーキを食べた。あれ?今年はちょっと甘さ控えめだなぁ・・・と思いながら、クリスマスプレゼントの交
アメリカの大学在学中に、バイトで働いた寮付きの特殊学校。ひと夏のバイトのつもりが、卒業後に就職。 スウェーデンに移住後も、福祉士として発達障害のある子供さんをあずかるショートステイで働いています。コミュニケーションツール(Ipadやカード)の準備をしたり、おもちゃを子供の発達に合わせて手作りしたり、室内を改装したりする家族への支援をしています。 2005年に結婚、スウェーデンに移住しました。 スウェーデン人の夫、ハーフの息子、【日本の漫画】という種類のうさぎのボニーちゃん