【ゲームレビュー12】「スパルタンX」の控えめな必殺技
今回のレビューは、大好きだったカンフーアクションゲーム「スパルタンX」。道中、侵入者を威嚇してくるミスターXの低い笑い声が、ゲームを引き締めている、不朽の名作である。
■ゲームとの出会い
発売して少したってから、ファミコン版カセットを買った。アーケード版はその後にプレイしたため、今回はファミコン版をメインに書いていく。
■三銃士ぽい映画
スペインのバルセロナを舞台に、トーマス(ジャッキー・チェン)といとこのデヴィッド(ユン・ピョウ)、友人の探偵モビー(サモ・ハン・キンポー)が、助けを求めてきたが、のちに連れ去られてしまう、シルヴィアを救出するために、大乱戦を繰り広げる。
ジャッキー・チェンとユン・ピョウとサモ・ハン・キンポーの3人が共演しているだけでワクワクしていた。特にテレビでみてるとサモハンの声優が水島裕でさらに楽しい。あと、ラスボス(ゲームでいうミスターX)がかっこよくて、めちゃくちゃ強い。
また、プロレスファンの中では言わずと知れた、三沢光春(エルボーの貴公子)のテーマソングがこの映画の主題歌だった。
■ゲームの内容
トーマスが、5Fで捕まっているシルビアを助けるためにわちゃわちゃする。各階の端に中ボスがいて倒すと上の階にいける。5Fのラスボス、ミスターXを倒すとクリア。
■つかみ男
無表情で突進してきて、トーマスの体力を吸収していく。人造人間説も。ジャンプキックで3体を同時に蹴り飛ばすと気持ちいい。
■ナイフ投げ男
道中にいる雑魚キャラではあるが、ソーシャルディスタンスを保ってナイフを投げてくる。ナイフ投げ男に挟まれたり、つかみ男とコンビネーションで攻撃されると焦る。
■トムトムに攻撃されて
小さいつかみ男なのだが、たまに前宙しながら脳天に体当たりしてくる。くらっても、ダメージ小なので、ちょっとくやしいだけ。トーマスのジャンプ(頭突き)で返り討ち。
■ジャンプパンチ
雑魚キャラは、キックよりパンチで倒した方が少し点数が高い。ただ、パンチは間合いが短く、つかみ男につかまりやすい。ジャンプパンチに至っては打点が上過ぎて、ほとんどの敵にあたらない。ヒットするのは蛾くらいだが、ゆらゆら飛んでくるので、蝶絶妙なタイミングで繰り出す必要がある。
■ミスターX
マタドールみたいでかっこよく、この時代のゲームには珍しく、トーマスの攻撃をガードしてくる強敵だが、ジャンプキックで間合いを詰めて、ローキックの連打で大体勝てる。アチョチョチョチョチョ・・
■嫌いな敵ベスト3
3位:ブーメラン使い 2Fのボス。ブーメランを2発時間差で投げてくる。倒しても、その後ブーメランにあたると、ダメージをくらう。
2位:蛾 4Fの壁の穴から、湧いてくる。上にいれば素通り、下にいれば、ジャンプキックで倒すが、ちょうどおなかくらいに飛んでくると困る。ジャンプパンチは命がけ。
1位:妖術使い 4Fのボス。鬼滅の鬼たちと違って、首が取れても復活してしまい、有効打はしゃがみパンチのみ。そのため、間合いを詰める必要があるのだが、妖術をどこに投げてくるか分からないので初打を食らわすのに苦労する。分身は妖術おばあちゃん渾身のパフォーマンス。
■そんなには倒せん!
ミスターXを24回倒すと、裏ボスのシルビアが襲ってくるといううわさがあったが、倒せてもせいぜい2回じゃ!
■元祖はアイレムのアーケード版
1984年に発売されている。画面はきれいでキャラが大きく、迫力があるが、ファミコン版よりトーマスが機敏じゃないので、難易度が高い。つかみ男をパンチなんかで倒している余裕はない。アーケード版はアイレム、ファミコン版は任天度のプロデュースなので、ゲーム感覚が少し違う。
■MSX版は「聖拳アチョー」
MSXでは、すでに同名のゲームが発売されていたので、こんな素敵な名前が誕生した。その当時の大人は、ちゃんとフィーチャーしてくれただろうか。因みにこのゲームのトーマスはアチョー流拳法の達人だったらしい。
■まとめ
映画の版権の問題でか、バーチャルコンソールなどで復刻されていないのが残念だ。(聖拳アチョーで復刻すれば良いのに)古い記憶を元に書いたのだが、「ねぇ、ジャンプパンチなんて、そもそも存在しないよ」なんて言う情報を持っている方がいたら、そっと教えて下さい。