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私とゲームとの出会い
それはダイエーの屋上である。週末は家族で新潟万代シティのダイエーによく行った。その最上階にあるゲーセンが本格的なゲームとの出会いだ。小学生になると、両親は買い物へ、私と弟は小遣いを握りしめゲーセンへという流れが定番になり、束縛から解放されたかようにエスカレーターを小走りで上がって行っていた。色んなゲームをプレイしたが、一番夢中になっていたゲームは、「ギャラクシアン」である。「スペースインベーダー」など、同系統のゲームに比べ、動き、音楽、交換音が軽快だったことと、「パックマン」や「ラリーX」などに比べ、動きが単純で取っ付きやすかったことが理由だと思う。
小遣いがなくなったり、はじめからもらえないときは、4Fのおもちゃ売り場へ向かった。そこにはカセットビジョンのお試しをやるために子供たちが並んでいた。印象に残っているゲームのひとつに「きこりの与作」がある。私たちも列に並んで順番がきたらプレイしたのだが、全然うまくできなかった。それどころか、イノシシや鳥のフンにあたると、ショパンの「葬式行進曲」が流れて与作が昇天していくのだが、そのメロディが怖くて軽くトラウマになり、やらなくなった。
その後、ダイエーの隣に伊勢丹ができ、その最上階のゲーセンにも遠征していった。ダイエーのゲーセンは広く種類がいっぱいあったが、1プレー50円なのに対し、伊勢丹のゲーセンは狭く種類も少なかったが30円だった。当時、他の売り場には目もくれず、ゲーセンに向かっていたため、私たちの中では伊勢丹よりダイエーの方が高級百貨店であった。
ほぼ同時期に、ゲームウォッチも流行っていた。「ボール」「パラシュート」「オクトパス」などを友達の家や公園、空き地で貸してもらって遊んでいた。私は、卓上型のギャラクシアンを買ってもらっていたため、ゲームウォッチ類は持っていなかった。(外に持っていく程、コンパクトじゃなかったため、ほぼ一人でやっていた)
少し経つと、ゲームウォッチマルチスクリーンなるものがでた。これはかなり画期的だった。形は3DSに酷似しており、画面が上下に2個あるのが特徴だ。CMは「A氏:シガレットケース? B氏:ノー。ゲームウォッチマルチスクリーン!」てな感じだったと思う。3DSと大きく違う点は、ソフトの出し入れができず、1マシーン1ゲームということだ。マルチスクリーンでみんなが持っていたのは、「ドンキーコング」だった。コングが上から転がしてくる樽をマリオがかわしながら上を目指す例のやつだ。私は、たしか一人だけ持っていた「オイルパニック」というゲームにはまっていた。上の画面はガソリンスタンド?2階の配管からもれているオイルをバケツで受け取る。下の画面で外(1F)に待機している人にバケツのオイルを渡すという内容だ。
そうしている間に、固定型ゲーム機の時代がやってくる。このサイトのゲームレビューは基本的に、この後にプレイしたゲームが対象になる。
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