【ゲームレビュー2】 「テクザー」の独創性
第2段はシューティングゲームのテクザーをとりあげたい。今、スマホのゲームとして発売されても何ら違和感のない、斬新でかっこいいテクザー。知っている人も知らない人も是非体感してみてほしい。
■ゲームとの出会い
数年間、小遣い、お年玉をためて、PC-8801mkⅡFRを購入した。PC-8801mkⅡSRの安価版ではあるが、定価178.000円と中学生としてはかなり高額な買い物だった。私だけのパソコン。夢のようなフロッピーディスク。「今まで生きてきた中で、一番幸せです。」という名言は、岩崎恭子より先に私が語っていたと思う。
このころ、父親が定期購読していた「PCマガジン」のゲームコーナーを一字一句見逃さないように、熟読していた。ゲームの売り上げランキングを毎月ノートにつけて、データ化までしていた。その中で当時一番気になっていたゲームが、テクザーであり、パソコン購入と同時に親に買ってもらったと記憶している。
■ストーリー
ハイパーデュアルアーマー”THEXDER”は、浮遊する謎の小惑星”NEDIAM”の巨大地下要塞に侵入した。要塞内部を探る”THEXDER”の前には、2000機以上もの敵ロボットが待ちかまえていた!!
可変メカニズム、エネルギーサプライシステム、オートサイトビーム、パートバリアなどの最新兵器を装備した驚異のスーパーロボットを操り、”NEDIAM”の中心部の謎に迫る!!
■驚愕の操作性
今までの常識を2つも3つも変える、斬新な機能がいくつもあった。
・自動標準ビーム(オートサイトビーム):弾ではなく、ビームがでるということだけでも、目が星になるレベルなのに、ロボット形態時では、前面180度内の敵を自動でロックオンし、ビームを3~4方向同時にだす。序盤は敵がかわいそうになるレベルである。
・シールド(パートバリア):エネルギーを使って、全方位にシールドが付けられる。「ナルト」の砂の我愛羅(一尾)的な感じだ。時間がたつとシールドは切れてしまうが、再度エネルギーを使って付けることができる。シールドをつけ忘れた状態で敵にぶつかると、エネルギーが急激に減ってテクザーが破壊される。終盤にぼっとプレイしていると、たちまちゲームオーバーになってしまう。
・変形:マクロスのように、ロボット形態と飛行形態をボタン一つで変形できる。変形の動作もスムーズでかなりかっこいい。また、8方向に移動ができ、飛行形態時に敵に囲まれると、8方向に右往左往する姿が何とも愛くるしい。
公式チャンネルがあったので貼り付けてみた。
■湧いてくるミサイル
ゆっくりプレイしていたり、夕飯中ほったらかしにしていると、ミサイルが大量発生してくる。これが小ハエのようで気持ち悪い。しかも「逃走中」のミッションをクリアできずに、ハンターが30体放たれたような絶望的状況になる。倒しても倒しても湧いてでてくるミサイルだが、慣れてくるとそれをしらみつぶしに倒していくことが快感になる。
■FC版は・・・
少ししてからファミコン版がでた。これには衝撃をうけた。今思えば、PCのモニターとブラン管テレビの差が大きかったと思うのだが、一番の売りのビームが仁丹のような弾に。仁丹がポロポロポロという音とともに3発ずつでてくる仕様で、初見プレイしたときは、敵の動きに仁丹がついていけず、PC版は全面クリアしてのいたが、すぐにやられてしまった。「グラディウス」のファミコン版もレーザーが、「ーーー」こんな感じだったと思う。ファミコンでレーザーは鬼門なんだなと当時思っていた。
■まとめ
PCのゲームは、コントローラーを持っていなかったので、テンキーを必死でカチカチやっていたことを思い出した。また、調べるまで知らなかったが、今でもWindows版がダウンロードできたり、「テクザーネオ」という続編がでていたり、継承されていることがうれしかった。機会があればプレイしてまた記事にしてみよう思う。
余談ではあるが、自動標準ビームのでかたが、ナルト 暁メンバー、傀儡師サソリのとっておきの術で、自分自身を傀儡にしたときの心臓からだす「赤秘技・百機操演」みたいだなと思い、書こうと思ったのだが、ややこしいし、伝わらないのでやめた。そのあとに我愛羅をかぶせたかったのだがw。不自然に我愛羅だけ残してしまった。