【ゲームレビュー25】「ロードランナー」 焦りは禁物
アクッションパズルゲーム「ロードランナー」。初めてプレーしたパズル要素のあるテレビゲームだ。面を進めていくと、なかなかクリアできずに、やや強引に、敵をギリギリまで引き付けてから、金塊に向かってよーいドンの走力勝負。なんてことをやっていたなと、たった今、思い出が洩れだしてきた。
■ゲームとの出会い
カセットテープ版を購入した。カセットテープの思い出についてはこちら。今でいうと「パズドラ」くらい、当時人気を博していた。
■ゲーム内容
ランナー君を操作し、敵に捕まらないように金塊を回収し脱出していくゲーム。ランナー君はレーザー銃を使って穴を掘ることができ、落とし穴に敵をはめたり、下に深く穴を掘り、移動したりする。掘った穴は一定の時間で元に戻るのだが、敵がはまった状態で元に戻ると生き埋めにすることができる。ランナー君、唯一の反撃方法なのだが、敵がいなくなった時点で別の敵が上からハシゴで降りてくる。
■焦ると掘れない穴
袋小路に追いつめられたときは、穴を掘り敵を落としてからその上を渡り、逃げることができるのだが、敵が迫っている状態で穴を掘ろうとしてもうまく掘ることができなく捕まってしまう。ピンチになればなるほど穴は掘れなくなる。恐竜から逃げるのび太とドラえもんがポケットをあさるが、なかなか良い道具が見つからないような感じだ。
■常に追いかけてくるわけではない
3体いる敵は、ランナー君を捕まえようと向かってくるのだが、距離が離れている場合は、そうじゃないときがある。平行に並んでいるハシゴの途中にいるときは、ランナー君に高さを合わせて上り下りをするのだが、ある時点でランナー君が止まっていると、ハシゴの上まで登り横に移動して下に落ち、またハシゴを上るという行動を繰り替えすときがある。子供が公園のジャングルジムで遊んでいるようだった。
■金塊をくすねる敵
最後の金塊を取ったのに脱出ハシゴが出ないときがある。そんな時は必ず敵の誰かが、金塊をくすねている。そんな時は、追いかけられる側のランナー君による、金塊をくすねた敵の捜索がはじまる。「アストロロボSASA」の倉庫面も同じように作業ロボがエネルギーをくすねていった。
■いっぱい掘ったのに
ランナー君は自分が掘った穴に入り、下に進むことができるが、1個の穴に入ってしまうと身動きがとれなくなり、一機失ってしまう。必ず2個以上穴を開けてから入る必要があるのだが、穴を掘り、下深くへ移動するときに計算を間違えると、図左のようにはまって動けなくなってしまう。
■3体は無理
敵を穴に落としてその上を渡り、危機を逃れるテクニックがあるが、3体を同時に穴に落としてそこを渡ろうとすると、最初に落とした敵が必ず復活してきて捕まってしまう。
■ファミコン版はスクロール
ファミコン版は、ハドソンより1984年に発売されている。PC8001mkⅡ版は全体が1画面に収まっていたのだが、ファミコン版はキャラが大きく1画面に収まらずにスクロールしていた。PC版になれていた私は、スクロールしながら移動していると、いきなり敵と遭遇することに違和感を感じていた。慣れてしまえばどうってことないのかもしれないが、パズル的要素が薄まっているなと思っていた。
■まとめ
確かフロッピー版は150面あり、最初はうらやましかったが、カセット版の全50面を悪戦苦闘ののちやっとクリアしたころには、もうお腹一杯だった。