【ゲームレビュー8】「けっきょく南極大冒険」は本当に大冒険だった。
3Dアクションゲーム「けっきょく南極大冒険」。ぺんぎんのゆるふわアクションがこのゲームの売りである。特にジャンプしているときに、手を必死に羽ばたかせている姿は、日々の残業で心も体も疲れ切ってしまった、OLたちを癒してしまうかもしれない。
■ゲームとの出会い
友達のうちでプレイしていた。当時南極と言ったら、1983年に公開された「南極物語」が強く印象に残っていたが、犬たちのサバイバル生活のように、急にシャチが襲ってきたり、落ちたクレパスが閉じたりすることもなく、只々時間内にチェックポイントへ着くことを目的とする、平和で非常に取っ付きやすいゲームだった。
■ゲーム内容
主人公のペンギンを操り、南極の基地をめぐりながら時間内に1周するゲーム。ペンギンは徐々に加速していくが、クレパスに落ちたりアシカにぶつかったりすると、スピードが落ちてしまい、時間をロスする。光っている旗をとると、タケコプターにそっくりな道具で、しばらく飛ぶことができる。
■チェックポイントになる基地
日本→オーストラリア→フランス→オーストラリア→ニュージーランド→南極点→アメリカ→アルゼンチン→アメリカ→イギリス→日本の順番で進んでいく。因みに、実際の基地に落とし込んでみた。
南極大陸図(国土地理院)加工して作成
①日本:昭和基地→②オーストラリア:デイビス→③フランス:デュモン・デュルビル→④オーストラリア→:コモンウエルス・ベイ→⑤ニュージーランド:スコット→⑥南極点:アムンゼンースコット(アメリカ)→⑦アメリカ:バード→⑧アルゼンチン:サンマルティン→⑨アメリカ:パーマー→⑩イギリス:ハリー→①日本:昭和基地
※⑧と⑨がゲームマップの位置とずれているので、違っているかもしれない。
地図を見ると色々な国が、南極に基地をもっており、その目的は調査・観測が主になるのだが、中には領土権を主張するために基地を作ったりしている国もあった。南極点から100m弱のところにあるアメリカの基地は、多い時で200人が在中して作業に従事しているらしい。日本は昭和基地、みずほ基地、あすか基地の3カ所ある。
■まとめ
中学校の英語の教科書にロアール・アムンセンとロバート・スコットのことが載っていたことを思い出した。実は、ゆるふわなペンギンは彼らに負けない大冒険をしていたようだ。