「奥行き」に心を寄せる
OKUYUKIは、
『今、その目に映るすべてのことには、奥行きがある』を合言葉に、
日々当たり前に受け入れている様々な物事の背景に少しの興味や好奇心を持ち、「知ろうとすること」を大切にするライフスタイルを提案します。
■現代社会の2つの価値観
産業革命以来、私たちの生活は劇的に変化し、日々の暮らしの豊かさは今もなお、アップデートされ続けています。
しかしその裏側で、地球環境への負荷や貧困など、多くの社会課題が生まれていることはすでに周知の事実です。そして、多くの人々が、社会課題の解決を目指して汗を流していることもまた事実です。
最近では、「エシカル消費」「サスティナブル」といった言葉も社会に浸透しつつあり、専門家だけではなく、一消費者がそれぞれ意識的に社会課題に対して向き合う機会が増えてきました。暮らしの豊かさを追求する一方で、地球とそこに生きる命がこの先も長く健やかにあれるように活動する。一見相反するような価値観が、現代では共存しているのです。
■私たちは日々、選択をしながら生きている
とはいえ、一消費者として日々生活する中で、これらの価値観を追求していくと、「本当は“よくない”と思うけれど、選びたいもの」は意外と多いものです。
例えば身近なところでは、スーパーで売られている特売の食材の多くは外国から輸入されてきたものです。輸送にかかる燃料や、日本の食料自給率、安心・安全などを考慮すれば、信頼のできる国内産のものや、生産者の顔が見えるものを選ぶのが“よい”はずです。しかし、なかなかそうも言っていられない。
また、例えば流行りのファッションは、まだ傷んでいないにも関わらず着なくなって捨ててしまうことがあるかもしれません。では長く着られるものばかりを選ぶかといったら、やっぱりそうも言っていられない。
そんな小さなことを積み重ねながら生活している私たちは、常に無数の選択しながら生きているのです。
■全ての物事は、多面的な意味を持っている
ところで、ここで言う“よくない”という基準は、別の見方においては“よい”になります。
特売の食材を買って帰る人の暮らしを少し想像してみます。生活が苦しかったり、何か夢を持っていたりして、一生懸命倹約をしているのかもしれません。その人たちにとって大切なのは、目の前の自分自身の生活であり、それを否定することは誰にもできません。そしてまた、そんな人たちを支える特売の食材を一概に“よくない”ものとは言えないのではないでしょうか。
あるいは、伝統的な技法で焼き上げられる、とある器について考えてみます。この器は窯で焼き上げる工程で多くの二酸化炭素を排出するそうです。
この事実は、地球温暖化対策としてのCO2排出削減という面では積極的に肯定されるものではないかもしれません。
では、この窯で作られた器は“よくない”ものなのでしょうか?
そうではなく、代々受け継がれてきた伝統を守るという面において、また、職人が丁寧に作り上げた芸術的な作品という面において、この器は大きな価値を持っているはずです。
■自分の選択に、責任を持つ
昨今、地球や世界中の生き物に優しい行動をとることは当たり前になってきました。それは本当に素晴らしいことだと思います。ただ、現代社会の中で出会う様々なものごとの背景に目を向けると、それぞれに一筋縄では行かない事情があり、全ての物事は多面的な意味を持っています。
そんな中で、私たち消費者が「“よい”行動をしなければならない」と深く考え込んでしまうと、多くの人は、ある部分はできても、一方でできていないことに対する罪悪感のようなものを感じてしまうかもしれません。
せっかく今の時代に1人の人間として生まれてきて、楽しみたいことも沢山あるなかで、その楽しみに対してまで罪悪感を感じてしまうのは健全ではない気がします。
■OKUYUKIが提案すること
そこで、OKUYUKIでは、日々の生活を今まで通り楽しく過ごす中でも、
物事の背景に少しの興味や好奇心を持ち「知ろうとすること」を大切にする
というライフスタイルを提案します。
個人でできることには限界があるけれど、色々な物事に潜む課題を知っているか知らないかでは大きな差があります。
そして、日々物事の背景、言い換えると、目に見える部分だけでは計り知れない、物事の「奥行き」に心を寄せていくことで、社会課題の解決に繋がる小さな行動は自ずと積み重なっていくはずです。
人は誰しも、本質的に正しいと感じることを選択する知性を持っているに違いないと考えているからです。
「よいこと」も「よくないこと」も知った上で、それでも自分にとって必要なら選択していく。自分のとる行動に責任を持つ。それを重ねることで、無理のない範囲で少しずつ地球全体の課題が良い方向へむかっていく。
そんな緩やかで、健やかな変化を起こしていくためのきっかけ作りをすることが、OKUYUKIの役目であり、目標だと考えています。