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26年間、爪噛みをやめられなかった僕が、スマートフォンアプリを作った話。

お恥ずかしいことに、26年間、爪を噛み続けてきました。

「美意識は爪先から」といった言葉を聞く度に気が重くなり、手元の写真を撮る時には自然と指先を隠していました。やめてみようと心に決める日が何度もありながら、あるタイミングでスイッチが入ってしまう。こればかりはお手上げでした。

一昨年の春、転居を機に、身の回りの生活の管理に力を入れ始めました。お金はキャッシュレスに、支出は1枚のクレジットカードにまとめて、家計簿アプリをつけたり、Bluetooth対応の体組成計を購入して、ランニングアプリと同期して、食生活も記録したり。

それまでは、アプリやサービスの利用を理屈なく嫌厭していたのですが、日々の小さな悩みを解決してくれるものがこんなに身近に低コストで多くあることに驚きました。今更ですね。調子が良いもので、こうなると、なんでもアプリで解決できるのはないかという気すらしてきます。日々の小さな不満に敏感になりました。

ある日、また、自分が爪を噛んでしまっていることに気がつきました。毎度それなりに落ち込むのですが、この時はすぐに「あれ?これもアプリがなんとかしてくれるのでは?」という思考になり、すぐにApp Storeを検索しました。

App Storeには200万本以上ものアプリが公開されていると聞きますが、爪噛みを防止するようなアプリは国産アプリでは見つからず、”Nail biting”と検索すると、海外製のアプリはいくつかヒットするものの、メジャーなものはないようでした。この傾向はGoogle Playでも同様でした。

それなりに自身の爪噛み癖に悩まされる人は周囲にもいると思っていたので、せっかくだから作ってみようと思い、着手したのが19年のゴールデンウィーク(10連休でしたね)。最初に作ることを決めていた基本的な機能の処理は拙いながら連休中に実装できたのですが、デザインが決まらず、その後、仕事も忙しくなり、1年近く塩漬けとなっていました。

昨年の春先に知り合ったグラフィックデザイナーの方に、夏頃にご相談してみたところ、ご協力いただけることになり、試行錯誤の末に大晦日にAppleに申請し、一度のリジェクトを経て、再申請した結果、めでたく2021年の元日に公開することができました。

公開から今日までのプロダクトページの閲覧数45に対して、ダウンロード数が16というのはまずまず良い数値なのではないかと思っています。現在はバージョン0.0.2のプロト版として公開しているので、自分でも利用して効果の検証と改善を重ね、自分が爪噛みをやめられた時には、製品版として1.0.0をリリースできたらなと考えています。

アプリはこちらから↓↓
https://apps.apple.com/gb/app/nailgrow/id1546614191

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。



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まかない
ご覧いただきありがとうございます。とても嬉しいです。